その43 直感で資産運用するな!

3日ぶりの事務所でした。

有給の翌日(翌営業日)はトラブルが起きていることが多かったのですが、ようやく最近になって安定稼動してきたらしく、何事もなく日常業務に入れました。

8時過ぎに事務所に到着し、ハンキング・フォルダーの未決フォルダーの書類を決裁し、2日分の電子メールを裁き、いつも7時過ぎはに事務所に来ている課長に2、3の確認を終えるとちょうど9時でした。

後は、9時になってようやく揃ったチームメンバと、個別に作業確認を終えると、10時くらいには、第Ⅱ領域の作業(重要かつ緊急でない作業)に入れました。

今日は本番リリース向けにあらかじめ自分で用意したデータを使用して実機でテストしたのですが、自分の机に実機がないのでそこを離れ、協力会社の事務所に実機を用意してもらい、そこで端末を叩きました。

知己の方が多いとは言え、ほどよい緊張感が持続され、効率よく作業ができました。

小山龍介さんが著書「STUDY HACKS」等の中で、緊張感のある場所に行くと、脳からシータ派が分泌され、集中して作業(勉強)できるを書いていましたが、まさにそのとおりでした。

「朝の集中+いつもと少し違う場所での集中」というダブル集中作戦により、無事に予定していたテストを終えることができ、おかげさまで、18時過ぎには事務所を出て(グループの中で一番でした)、八重洲ブックセンターで開催された、勝間和代さん×鈴木亮さん(日経マネー編集長)に参加することができました。


内容は、これまで私が参加してきた、勝間さんの講演、セミナーとは異なり、勝間さんの本来の専門分野である、資産運用についての話でした。

テーマは、「本当に役立つ!資産形成と確定申告」で、簡単にまとめると、以下のとおりです。

■投資の基本は分散である。
■それも、金融商品の種類、銘柄の分散だけではなく、時間の分散が重要。
■したがって、ドル・コスト平均法によるETFの購入やインデックスの積立型投資信託が理に叶っている。
■また、債権の投資信託ポートフォリオに入れたおくとリスク分散できる。
■株を購入する場合は、基本的には配当重視すべき。キャプタル・ゲイン重視だとリスクが高いことを心得ておくべき。
■あと、手間を惜しまず、確定申告をして損して払った税金は少しでも取り戻そう。
■税金、財務諸表、ポート・フォリオ等をよく勉強している人が相対的には儲かっている。


ご他聞に漏れず、昨年のサブプライム問題で株式・投信資産が大幅に目減りしたパパとしては、とても耳の痛いお話でした。

でも、守り(銀行にお金を預けることだけ)に入ってはいけないのです。

「今の不況の底など誰も予想できない」と勝間さんが仰っていました。

ならば、こんな時代だからこそ、時代の変化について日々考え、堂々とした資産形成ができるよう勉強する必要があるのです。

日経マネーの市場調査によると、「よく勉強する人」は資産形成で、それほど失敗していないそうです。

ギャンブラーではなく、理論立てた投資行動ができるからでしょう。

「理論的であれ」という勝間さんの教えは、ビジネススキルにとどまらず、資産形成にも実にフィットします。


ということで、本日のパパからのメッセージは、

「直感で資産運用するな!」

です。


トークショーのあと、勝間さんのサイン会が催されました。

サインをもらう際に、「昨日の神田さんとの対談で、ロジカル・シンキングの重要性について、お二人の意見の相違が面白かったです」と感想を言ったところ、

勝間さんが「神田さんって意外とロジカルでないのよね」と悪戯っぽく笑って仰っていました。

昨日は、「ロジカル・シンキングの重要性に固執せず、もう少し神田さんに譲ってあげればいいのに。勝間さんもう少し空気を読んでよ」と思っていましたが、どうやら空気が読めないのではなく、確信犯的にロジカル・シンキングの重要性を熱弁していたことがわかりました。

それだけ、みなにロジシンの概念を伝えたいのでしょう。

勝間和代恐るべしです。


ちなみに、パパがサインをしてもらった本は「アイディアの力」で、勝間さんは8ページほどの解説しか書いていません。

「私がこの本にサインをするのは、全然ロジカルでない」と言いながらも、快く応じていただきました。

会場に用意されたワゴンの中で、著者・訳者でないこの本が混ざっていたのは、日経BP社が出版元だったと思われます。

他では、ありえない、貴重なサインありがとうございました。