その122 短い言葉をゆっくり読んで、行間からいろいろなものを感じよう!
晩、和田裕美さんの朗読会(「ぼくは小さくて白い」)に行ってきました。
前半の陽転思考の講演会から、後半の絵本「ぼくは小さくて白い」の朗読会までで1時間。
その後の質疑応答で30分。
和田さんの講演会は、1月の「わくわく伝染ツアー」以来2回目でしたが、今回は50人程度の小さな会場だったので、とてもアットホームな雰囲気で心地がよかったです。
会場(リブロ東池袋店)には、ミウラナオコさん(ご本人も来場されておりました)が描いた「ぼくは小さくて白い」の原画が展示されており、そこから優しい空気が発せられていたことも心地よかった要因であったように思えます。
朗読に先立ち、和田さん自身がこの本は大人向けの絵本であると仰っていました。
確かにルビもふっていない(「ママがルビをふってあげれば世界に一冊の本になり味が出る」と仰っていました)し、書店によっては勝間和代さんの「断る力」の横に並んでいたそうです。
ビジネス書やビジネスパーソン向けのセミナーであれほどの実績を残している和田さんの著書なので、これまでの延長線上でこの本を手に取る人が多いでしょう。
実際にパパもその一人です。
小さな子どもがいるような環境においては、絵本がそばにあることに何ら違和感はありませんが、そうでない環境においては、絵本の世界への扉を開く、貴重なきっかけになり得るような気がします。
大人になって絵本を読むのって、心が浄化されるので、とてもよいことだと思います。
大人向けの絵本の分野もあるのかもしれませんが、子ども向けの絵本でも本当によいことが書かれています。
「なぜ、絵本ってこんなに心を動かすのだろうか?」
理由はわからないのですが、以前より漠然と感じていたことです。
それが、和田さん講演会を聞いて、あっさりと解にたどり着きました。
「短い言葉をゆっくり読むと、行間からいろいろものを感じるから」
これが、パパが絵本に心を動かされている解です。
パパ自身もそうですが、一つの事象について他人に理解をしてもらおうとするとき、知っている限りの情報をすべて語ったり、書いたりしています。
ようは、パパ自身の考え方を相手の押し付けようと努力をしているのです。
しかし、物事の捉え方は、当然人によって異なるものです。
一生懸命になればなるほど、ついつい、そのことを忘れてしまいがちになってしまいます。
どの絵本も、絵と最小限の言葉しか印刷されていません。
そこから、何を感じるかは読み手に委ねられているため、自分自身で何を感じるかを探した分だけ、魂が揺さぶられるのでしょう。
(子どもに読み聞かせる場合には、作者の思いに加えて、読み手であるパパやママの思いが伝播するため、読み方そのものが重要になってくるような気がします。)
そうです。心が疲れたときには、絵本を読みましょう。
詩や俳句、短歌にも、行間から感じるという同様の効果があると思われますが、視覚的な捉え方ができ、かつ、平易な言葉で書かれているので、絵本が最も力まずに対峙できると思います。
本日のパパからのメッセージは、
「短い言葉をゆっくり読んで、行間からいろいろなものを感じよう!」
です。
朗読会のあと、和田裕美さんに、この絵本にサインをいただきました。
かわいらしい白ペンギンの絵の横に「ずっといっしょ・・・」の文字。
この絵本のストーリに関連するキーワードなので、和田さんにとっては何気ない一言だったと思いますが、パパにとってはとても勇気づけられた一言でした。
そして、これは離れて暮らすパパから君たちへのメッセージでもあります。
たとえ一緒に暮らすことができなくても、いつも君たちの心の中にはパパが居ます。
なので、安心して、勇気を持って新しい一歩を踏み出してください。
君たちが悩んだときには、勇気を与えることができるよう、これからも手紙を書き続けます。