その212 情報は補足に過ぎない。情報に踊らされるな!

午前 − ガス会社、警備会社、荷物の配達
午後 − 引越、家具の配達

というハードな日程ではありましたが、午前9時〜11時、午後1時〜4時の時間帯が、ぽっかりと空いてしまいました。

こういう事態になるのは、なんとなく想定できていたのに、隙間時間をいまひとつ活用できませんでした。

何もない部屋に一人意気込んで行ったはいいものの、持って行った本をあっさり読み終わると、11時に業者(それも2社同時)が来るまでずっと暇でした。

1社は11時くらいに来訪する旨の連絡があったからよかったのですが、あとの2社は全く連絡がないので、買い物に行きたくても家を空けるわけには行かず、時間を空費してしまいました。

テレビや本、それにインターネットに囲まれた生活に慣れてしまったいたので、たった1時間程度を上手に過ごせなくなっていました。

これは、かなりヤバイです。


もともとが、せっかちで落ち着きのないタイプなので、「情報収集」「隙間時間活用」「もっともっと効率化」などの大義名分のもと、常に何かの情報源に接している生活を送ってきました。

昨今ブームのスローライフとは、全く間逆の、ファーストライフを追求してきました。

1時間何もないところでどう過ごすか?

人によっては、贅沢な状況であると言うかもしれません。

「あれをしたい」「こんなふうに過ごしたい」

きっと、実にバラエティに富んだ、豊かな答えがでてくるでしょう。

しかし、パパには、その答えが思い浮かばないのです。

「せめて本だけ持って行かせて」とか、「稽古のお題を考える」とか、情報収集の呪縛に雁字搦めに縛られているのです。


そうです。特にパパの場合は、情報収集に割く時間の割合がとても多いです。

本を読みながら、携帯のインターネットで野球の途中経過を調べ、かと思うと、テレビを見ながら、雑誌をパラパラめくり出す始末。

これでは、ジジに「集中力がない」と言われても仕方なかったのかもしれません。

ひとっところに留まり、落ち着いて物事に取り組む。

なぜ、このような当たり前のことができないのでしょう。

それは、表面的なことがわかったところで、自分はすべてを理解をしたと、甚だしい勘違いをしているからです。

本心では自分に実力がないとわかっているくせに、自信家を装い、それがいつのまにか染み付いてしまった感じです。

そして、いつ自分の仮面が剥がれるかの恐怖に怯え、その恐怖を隠すために、ますます自信家気質になってしまいます。


まあ、もっと素直に考えれば、情報収集をした分だけ知識が膨れ、それが故に自信がついているかもしれませんが、自分で言うのも何ですが、自信のプライド維持が大きな要因になっているのです。

情報収集は、それ自体悪いことではなく、これはパパの得意分野なので、長所としてどんどん吸収して、知見を広めたいです。

なので、悪は、自分が得た情報に対して、行動に結び付けてもいないのに、すぐに他人に対して吹聴してしまうことです。

編集術の稽古の中で、「日本人は急ぎすぎている。もう少し時間をかけてみると、五感からいろいろなものが入ってきて、違う結果を導き出すことができるかもしれない」という文章を読む機会がありました。

まずは、一呼吸、鐘の余韻を想像して、それが消えるまで発言を控えてみよう。

自信過剰に見せるのは自分が弱い証拠。

みんな何となくわかっているのです。


弱くてもよいではないか?

弱くても正しい道は歩めます。

人のことは気にせず、自分らしく、ゆっくりと進んでいけばよいのです。


本日のパパからのメッセージは、

「情報は補足に過ぎない。情報に踊らされるな!」

です。


ところで、夕方以降は、暇を持て余した午前中がまるで遠い昔話であったかのように、一転して多忙でした。

結局、荷物の搬入が終わったのが21時近く。

それから、夕食、買い物などを済ませ、ようやくこうしてブログを書いています。

まだまだ荷物が片付いていないので、明日もまた新たな荷物が登場します。

こんなにも荷物が多いのに、身の回りのものが足りないため、買い物にも行かなければなりません。

新しい環境での1日目は、だいぶ疲れました。

まあ、ぼちぼち慣れるでしょう。

自分を見失わず、ゆっくりと着実に進んでいこう!