その243 目先のことに惑わされることなく、正しい道を見極めよう!

日本の国民性なのでしょうか?

衆議院選挙の結果、勢いで民主党が大躍進しました。

前回の郵政選挙では、小泉純一郎という策士の戦略がうまくはまっての自民党圧勝だったので、理由がはっきりしている分納得感はありました。

しかし、今回の選挙は、目玉の政策もないまま、ただ自公政権の疲弊感から民主に流れただけで、なぜここまで極端な結果になってしまうか不可思議です。

公示のちょっと前に立候補を表明し、それでも民主党の看板を背負っているだけで当選した候補者が何人も存在するようです。

それらの候補の意欲は認めますが、彼らが何を主張したのか?

パパの耳に聞こえてきたのは「政権交代」というお題目だけです。

政権交代は良しとして、その先どのような政策を実行していきたいのかが、残念ながら伝わってきませんでした。


で結局、小選挙区制度の危うさだけが目に付きました。

小選挙区制度は、人となりなどどうでもよくて、どこの党に所属しているかで勝敗が決してしまうようなことを助長するような制度であることを実感しました。

比例の復活という制度はあるものの、根本的なところでは少数意見が見捨てられる危険性が高く、大局的には均衡していても、局地的に均衡が保たれていないタイミングで選挙が行われると、何の制約もなく一気に流れが決してしまいます。

これは恐ろしいです。

今回の民主党政権がどのような判断を下すのかは不明ですが、憲法改正すら、意図も簡単に成し遂げることができそうなシステムです。

宗教観もなく、思想に対する明確な主義主張を持たない日本人は基本的には支持政党がなく、政治的な決断を迫られる場面においては、もともと大衆心理に流されやすい傾向にあるのだと思います。

これを逆手に利用すれば、独裁的な政治が断行されることもないとは言えなく、今後の選挙においても、今回のような極端な結果が出現し続けるでしょう。

国会議員の適正な数はわからないので、数を減らす云々は言及しませんが、少なくとも党の看板だけで当選できるような選挙制度は見直すべきだと思います。


前回の参議院選挙以降、「ねじれ国会」という状態に違和感を覚えましたが、今度は「数の恐怖」に違和感を覚えます。

所詮は、各種団体の後ろ盾があっての政党です。

数の力を持って、国民にわからないように、変てこなことをやらなければと思います。

きっと、官僚改革をもって成果を誇張する戦略でしょうが、その裏でどんな政策が行われているか、しっかりと観察しなければなりません。

官僚制度の綻びが明らかなることは、大事なことだとは思いますが、もっと大事なことがあります。

そうです。政策です。

これまでは、人の揚げ足とりをしていればよかったのですが、これからは誰も支えてくれません。

子供手当、高速道路の無料化、消費税の据え置き・・

どれもこれも無理があります。

定額給付金もそうでしたが、すべてを一律に扱う必要などありません。

選挙目当ての政策はさっさと捨てて、もっと弱者に目を向けるべきです。

子供手当は、収入制限を設けるべきだし、高速道路も車すら持てない弱者の立場にたてば、何らメッリトのないことは明白です。

そして、消費税のアップをしなくて、いったいどのように財源を確保するのでしょう。

公約を守ることに執着して、日本の未来のための本道を外れないように、しっかりと着実に歩んでいってもらいたいものです。


本日のパパからのメッセージは、

「目先のことに惑わされることなく、正しい道を見極めよう!」

です。


そして、パパの「今日のよかった」は、

「お金を使わなかった!」

です。


家計簿をつけなければと思いながらも、なかなか実行に移せません。

そろそろ、生活に必要な物資も一通り揃ってきたので、家計の引き締めを計らなければなりません。

できる限り自炊して、余分な出費を控えようと思います。

質素に、けれども豊かに暮していこうと思います。