その338 政治への参加意識を高め、政策に対しての善悪を自分なりに判断する癖をつけよう!
臨時国会が今日閉幕した。
成立した法律は12本。
【政府提出】10本
新型インフルエンザ対策法 予防接種の副作用の補償をワクチン製造業者に代わり国が負担
郵政株式売却凍結法 日本郵政グループ各社の株式売却を凍結
中小企業金融円滑化法 金融機関に中小企業向け融資などの返済猶予を促す
改正給与関係7法 人事院勧告に基づき国家公務員の給与などを引き下げ
【議員立法】2本
肝炎対策基本法 肝炎の総合対策の枠組みを定める
原爆症救済法 原爆症認定訴訟で敗訴した原告を基金で救済
それぞれの法律の評価は後世に委ねる(特に中小企業金融円滑化法)として、国会の運営については政権交代をしたものの、何も変化していないという印象を持たざるを得なかった。
今国会における主な審議時間はこちら↓↓
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091201/stt0912012301011-n1.htm
国政選挙で選ばれたのだから、その議論の場を放棄することはしないでいただきたい。
審議拒否などと言って、交渉の場に現れないなど、いい大人の世界ではあり得ない。
数の論理で物事が決まってしまうということは、民主主義の大原則でっあって、拒絶の意志表示をして審議をしなかたっところで結果が変わらないことは、わかりきっているはずだ。
そうであれば、負けるとわかっていても、議論をする場で、自らの思いのたけをぶつけるべきだ。
国民を馬鹿にしてはいけない。
私たちは、決してパフォーマンスでは動かない。思いや言葉で動くのだ。
郵政の株式売却がなぜいけないのか?
中小企業向け融資の返済猶予を設けることによって、どのように経済に影響を及ぼすのか?
多様な考え方を聞きたいし、正々堂々と議論を戦わせて欲しい。
負けの美学は確かに存在するのだと思う。
それは、適わぬと理解しながらも自らの思いを貫く美しさであろう。
理に適ったことをやっていれば、それは、いつか民衆の支持を得ることができるはずだ。
今般の民主党政権の政策について、思ったより良い点もあるし、期待はずれの点もある。
しかし、野に下った自民党の態度は、良いと思える点がまるでない。
長年にわたり政権の担ってきた政党であるならば、もっと民主党を堂々と渡り合うべきだ。
自らが政権を担っていた時に批判していたような国会戦術を採ることなど、もってのほかだ。
せっかく二大政党になったのだ。
議論すべきは大いに議論し、手を携えるは変な意地を張らずに共闘して欲しい。
国内の政治の綱引きに時間を割いている余裕はない。
世界の中で、渡り合っていくために何をすべきか?
優先すべき課題は、明白であろう。
人口問題、教育問題といった次世代への対策だ。
この先の10年、20年に目を向けた政策について、大いに議論を戦わせて欲しい。
政治に無関心と言われる、若い世代の目をどう政治に向けさせるか?
政権交代という大きな出来事があって、多少なりとも政治への関心が高まっている今からこそ、若い世代に訴えるような政策提言を与野党ともして欲しい。
この国の病の根源は官僚依存ではない。
官僚依存を許してしまうよ政治への無関心にある。
自らの利害に関係ないことには、賛成・反対の意思表明すらせずにいるようでは、天下り云々を批判する視覚もない。
何が正しく、何が正しくないかを見極める目を持ち、唯一の政治参加の権利である選挙において自らの意思をきっちりと表明するということを当たり前のようにやらなければならない。
政治家に、常に全国民から見られているんだという意識を植え付けないと、このまま上っ面だけのパフォーマンス政治を行う風潮が続いてしまうような気がしてならない。
本日のパパからのメッセージは、
「政治への参加意識を高め、政策に対しての善悪を自分なりに判断する癖をつけよう!」
です。
そして、パパの「今日のよかった!」は、
「差別なく人に接することができた!」
です。
Why?
→ 相手の地位や年齢によって、自分の主張を変えずに済んだから