その6 食事のときに、親子でお互いの1日の出来事を話そう!

新宿紀伊國屋ホールでの日野原重明先生の講演へ行ってきました。

聖路加病院の現役医師で、なんと97歳です。
昨年は、1年間で120回も講演をされたとのこと。
今でも3年間の予定が書き込める手帳を持ち歩いており、一番先の予定は、次回の東京オリンピック?の年、つまり、2016年の予定が入っているとのことでした。

しかし、医者とは言え、なんと元気なことか。

講演は質問を含めて、1時間30分以上でしたが、その間立ちっぱなしです。

ご自分でも仰っていましたが、講演中、水を飲んでいませんでした。(水は胃に流れるだけで、体が潤うことはないと、医学的な説明をされていました。)

講演会のあとの質問で答えていましたが、健康の秘訣は、常に幸福感を持つことだそうです。

朝起きたら、その日に起こるであろうことをイメージし、誰のためにどう時間を使うかを考えると、自然と幸福感が持てるとのことでした。
病気の種は誰でも持っており、これを認識したうえでも、なお精神力により、健康でいられるとのことでした。
まさに、ポジティブシンキング。
そして、ポジティブさをイメージ化ということ。

成功本・自己啓発本によく書いてあることですが、本当に効果があるようです。

ちなみに、健康維持に関して、カロリー摂取についても言及されていました。
朝、昼は飲み物(牛乳と野菜ジュース)だけで、固形物は夕食のときだけだそうです。

年をとると、カロリーは不要とのことで、現在は、1日1200カロリーしか摂っていないとのことでした。


前置きが長くなりましたが、講演のテーマである「いのちのバトン −親と子の絆− 」の話をします。

いろいろと心に響く話がありましたが、親子の絆の話に絞って要約すると、ざっと以下のとおりです。


人間にとって、結びつきが大切である。
そのためには、同じところを向き、繋がっていることが大事である。

例えば、山男達の目線は、頂上を向いており、ザイルで足がつながっていて、誰かが足を滑らせたときには、ザイルに繋がったロープで、助けることができる。

親子の関係もこのように、一緒の方向を向き、子度もが困っているときには、一緒になって問題を解決することにより、強い絆を醸成することができる。

親は子に一方的に説教をすればよいということではない。
わからないことでも、学校や塾に丸投げするのではなく、「親が調べている姿を見せること」「子と一緒に考えること」が大事である。

「親の態度」は子が敏感に感じ取るものである。
子のために一生懸命な態度をとり、親が子にとって「よいモデル」になることが求められる。

具体的な行動としては、食事のとき、お互いにその日の出来事を話すことである。
そうすれば、お互いの理解が深まり、向いている方向も同じになり、絆が強まる。


子どもたちと離れ離れに暮らしている私にとっては、少々堪えるような話もありましたが、離れていても「子どものことを想う」姿勢を見せること(いつか理解してもらえると信じて・・)を実践するんだと、あらためて決意させられました。


したがって、本日のメッセージは

「食事のときに、親子でお互いの1日の出来事を話そう」

です。


「食事のときに双方がその日の行動を話す」
些細なことですが、親子に限らず、夫婦でも、友人、ビジネスでも応用できる習慣です。

現在、パパは君たちと食事中に話をすることはできませんが、その分、ママとその日にあった出来事を話し合ってください。