その8 自分部屋の机以外で宿題をやってみよう!

私にとってその会議室は、魔法の会議室だ。

職場の誰も気がついていないかもしれないけど、その会議室で打ち合わせを行うと、不思議と課題の答えが導き出されたり、今まで気がつかなかったような素晴らしいアイディアが浮かんでくるのだ。

昨日の晩、システム障害の連絡があり、時間がない中で、情報も時間もない中で、とりあえずデータをスキップさせて迎えた朝であった。

9時過ぎに関係者に集まってもらい、昨晩対応いただいた他のGの方に、状況を説明いただいている中で、あっさり確度の高い仮説まで辿り着いてしまった。

会議室のおかげではないが、この会議室が実に縁起が良い。

昨日も4ヵ月くらい方針を決めかねていた事案について、方向性ばかりでなく、具体的な対応スケジユールまで決まったので、まさに連勝である。


何の変哲もない、むしろ他の会議室に比べると、狭いくらいの会議室である。

定員は12名。事務所の椅子を運び入れれば、あと5名から6名は入るであろうか。

南側の窓から下を見下ろすと、線路が見えるが、座り位置からは、隣のビルと空しか見えない。


では他の会議室と何が違うのか?

答えは距離感ではないかと思います。

数年前に事務所の移転を行った際に、前の事務所で不要になった机を、割り当てていき、余った机をこの会議室に置いたと思われます。

幅50センチくらい幅1.8メートルくらいの机を2×2で間を空けずに並べて、その周りに椅子を置いてあるだけでです。

他の会議室は空間を贅沢(無駄)に使用して、ロの字型などと気取っている風であるが、わが会議室は、正面の人と妙に近く、見られている感が強すぎます。

しかし、一見不快と思われるこの距離感こそが、適度な緊張感と集中力、そして積極的に発言する気持ちを出席者みんなに与えていると確信します。

正面の人の顔が見えるので、気を抜けないということとともに、あまり長居をしたくなという気持ちにさせられます。

人間、快適な場所では、案外、リラックスしすぎてしまうので、かえって少しくらい不快な場所のほうが緊張感があり、生産性があがるように思われます。

これは、図書館で勉強すると集中できるのと似ています。

一概には言えないと思うが、何か生産的なことを行うためには、快適な環境は不要なのかもしれません。

君たちも いずれ自分の部屋が与えられ、その部屋で机に向かって勉強をすることになると思います。
でも、自分部屋でひとりで机に向かって勉強すると、必ずだらだらしてしまいます。


なので、食卓や和室の机など、自分の部屋以外で勉強をすることをおすすめます。

所詮、自分の家なので、プライベートもパブリックもないのですが、あえて言うなら、自分の部屋以外のパブリックの場で緊張感を持って勉強をしよう。

きっと、生産性があがり、時間を効率的に使えるでしょう。


本日のメッセージは、

「自分の部屋の机以外で宿題をやってみよう!」

です。