その35 グーグル社が提供する新しい機能はとにかく使ってみる!

グーグルがストリートビュー(以下SV)について、今後は画像を公開するに際して事前に自治体に説明をするという方針を発表したとの報道がありました。

SVについては、興味本位で一度閲覧したことがある程度で、機能的なことについて何ら語ることはできないのですが、このサービスを発案したグーグル社に対して畏敬の念をを感じざるを得ません。

なぜ、グーグル社は、SVというサービスを始めたのか?

ユーザに喜んでもらうためというのは建前で、当然、自社に利益をもたらす何かがあるからです。



梅田望夫さんの言うところの「あちら側」(梅田さんの著書「Web進化論」参照)での覇権を目指すグーグル社は、着々とインフラを整えていて、我々の生活に入り込んでいるような気がします。

①インフラを無料で提供し
②そのインフラを利用したサービスを第3者に考案させ
③人々の生活に切っても切り離せないものにしていく

という、グーグル社の戦略には脱帽です。


SVについては、当面は、プライバシーを盾に新規映像は公開できなくなる方向になると思われます。

さらに、今後SVを利用した犯罪などが発覚すれば、サービス自体の停止を求める世論が形成されるでしょう。


でも、一度「あちら側」の優良なコンテンツを目撃してしまった我々は、後退できるでしょうか?

SVを利用したリアル社会でのビジネスは、無限に拡がっていく可能性を持っているように思えます。
(グーグル社は海底や過去の景色のSVも始めると発表していました。)

だとすると、「個人<企業」という構造になり、いずれはSVが容認される流れになるのは必然でしょう。


「あちら側」の世界とリアル社会を結びつけようとしたときに、「個人を特定できる情報を完全に排除すること」には限界があるでしょう。

そうであれば、いつまでも古い柵に囚われているより、新しい流れには乗ったほうが得だと思います。


パパは君たちに、「あちら側」の世界、つまり、「Webで起こっている事実」について、それを容認して、自分の行動にどうつなげるかを考えてもらいたいと思います。

そのためには、グーグル社をはじめとするネット企業が行う無料サービスを使ってみて、体感することをお勧めします。

そして、ビジネスにどう生かすか考えてみてください。


本日のパパからのメッセージは、パパ自身もできていないことですが、

「グーグル社が提供する新しい機能はとにかく使ってみる!」

です。

(注)これは2009年現在の話なので、将来、グーグル社に変わる企業がネット社会を席巻していたら、そちらの企業のサービスに置き換えてください。


一見、ネット社会に関係ないようにみえる事業でも、「あちら側」のインフラを使う、使わないでは大きく差が出る世の中になるでしょう。

なので、幸ちゃんや桃ちゃんが、ジジやママの事業を引き継ぐ/引き継がないにかかわらず、実践してみてください。