その49 気軽に俳句を詠んでみよう!

不覚にも事務所に読みかけの本を置いてきてしまったため、帰りの電車の中で久しぶりに手持ち無沙になってしまいました。

今日は小刻みに仕事が入り、若干ダラダラしてしまっていたのと、たまたま読んでいた本が、システム関係の本だったので、参考にと思い机の脇に置いてしまったのが、忘れてしまった要因です。

で、そんな状況で、パパが電車に乗ってまず何をしたかというと、携帯(パパのはPHS)のチェックです。

しかし、当然新しいメールなど来ているわけでもなく、すぐに飽きてしまいました。

次に周りの人を観察してみました。(決して怪しい人ではありません。)

本を読んでいる人 ・・・ 15人に1人くらい?
新聞を読んでいる人 ・・・ 予想どおり、おじさんだけだな。
ゲームをやっている人 ・・・ 意外とPSP派が多いな。(任天堂大丈夫か?)
携帯電話をいじっている人 ・・・ メールよりもゲームをやっている人が多いな。
                 電車の中なら携帯でできるシンプルなゲームで十分か?
しゃべっている人 ・・・ まだ酔客は少ないな。
             カップルは羨ましいなー。

などが感想です。

しかし、これも1駅でネタがつきてしまい、さあ、困りました。


どうやって時間を潰そうか考えていると、ふと、先日にネットで参加者を募集していた「句会」のことを思いだしました。

「今まで作ったことがないけど、俳句でも詠んでみるか!」

と、軽い気持ちで考え始めました。

お題は、2つ。

■初花(はつはな=その年初めて咲く桜)
■朧月(おぼろづき=ほのかにかすんだ春の月)

自宅のある駅まで、残り15分で、2首くらい楽勝かと思いきや、全く歯がたちませんでした。

いやー、深い。

というか、パパは自分の語彙のなさ、創造性のなさが、本当に情けなくなりました。

結局、電車の中では、納得のいくものができず、帰宅して風呂に入りながら考えました。

で、どうにか、こうにか捻りだしたのが、これです。


■ 「初花の 指先触れし 永遠(とは)の鍵」

この句は、桃ちゃんのことを思い浮かべながら、創りました(幸ちゃんごめんね。)
咲き始めのどこか危うげな桜の花びらを、生まれたばかりの桃ちゃんに例え、はじめて君に(指先で)触れたときの感触を永遠に心の中に仕舞いこんでおきたいというパパの気持ちを詠いました。 


■ 「鉄骨の 壁を突き刺す 朧月」

朧月というキーワードから、まず頭に浮かんだのが、建設途中の鉄筋むき出しのビル越しにぼんやり見える月の姿でした。

パパにとって「建設途中の鉄筋むき出しのビル」は古い時代の象徴です。
この古い時代を壊すものは、案外、パワーに満ち溢れた満月の光よりも、霞空に浮かぶ、一見弱々しいけれども、情緒豊かな朧月の光のような気がしています。
古い時代を突き動かす力は、はっきりとした姿があるものではなく、朧月のように、情緒に溢れたものであろうという意味です。

軽い気持ちで考えはじめたことですが、「俳句を詠む」ということを意識すると、季節の移り変わり、人の情感、日本語という言葉への意識が高まり、ちょっとだけかもしれませんが人生の楽しみが増えるようなきがしました。


本日のパパからのメッセージは、

「気軽に俳句を詠んでみよう!」

です。


君たちが大きくなったら、親子で連歌(「五七五」と「七七」をそれぞれが詠む)なんかを楽しみたいですね。