その51 物事を丁寧に観察しよう。自分の経験知を信用するな!

昨日書いたとおり、本日の職場での目標は、人に手を差しのべることでした。

少しではありますが、自分の仕事に余裕がでたため、周りに目を配ることを意識しました。

協力会社の年上の方々にどのように指示を出すかがいつも悩みの種で、いかに気持ちよく動いてもらうかに気を遣います。

ある程度の権限を委譲することが、モチベーション維持であるとわかりつつも、そろそろ期限が迫ってきているのと、責任に対する覚悟の違いがあるような感覚が拭えないため、不本意ながらいろいろと意見を述べさせていただきました。

ただ、1対1の対面で年下から意見されても、おもしろくないだろうと思い、会議の場で自発的に気が付いてもらうように、遠まわしな方法をとりました。

①まずは、事前に事実確認のヒアリングをして課題をあぶり出します。(これは個人へのヒアリングです。)
②その次に進捗確認という名目で簡単なチームミーティングを開催して、チームで課題を共有化します。
③その場で、各メンバから直感的に意見を言ってもらいます。(このときパパも自身の考えを述べます)
④で、担当者に「どうすればよいですかね?」と、尋ねて、自発的な考えを導き出します。
⑤その考えに対して、再度チームメンバに意見をもらい、概ねよければ、期限を切って対応にあたっていただきます。
⑥チームメンバと意見の隔たりがある場合は、相違点を明にして、議論を繰り返します。

と、長々と書きましたが、このミーティングを1時間もやるわけではなく、長くても20分くらいで終わりにするように仕向けるのがポイントです。

こうして、担当者がいかにも自分が気が付いたように仕向けると、仕事は上手く回るというのが、パパの経験則です。

あとは、期限を提示して、それまでにどのように状況を報告していただくかについてのルールを決めれば、途中で問題が発生しても、何とかなることが多いです。

来週の報告が楽しみです。

さて、このように他のメンバと役割分担を明確にして、スケジュールを共有すると、自分が早く帰れるようになります。(全く論理的ではありませんが・・・)


そういうわけで、本日は早めに事務所を出て、八重洲ブックセンターで開催された南雄三さんの「スケッチ&トーク」というイベントに参加してきました。

南さんは、本職は建築関係の評論とのことでしたが、本日は万年筆と色鉛筆で書いたイラストのお話をしていただきました。

もともと山屋だったとのことで、荷物を小さくすることが身に染みているため水彩画等の大きな道具を持たなかった仰っていました。

普段持ち歩くのは、モレスキンの手帳、ラミーサファリの万年筆(インクはビスコンティのセピア色)、色鉛筆はカリスマカラーで、これをポーターのバックに入れて持ち歩いているとのことでした。

南さん流の絵を描くコツは3つ。
 ■スピード感
 ■度胸
 ■よい対象

特にスピード感が大事で、描いているときに「あせらず」「イライラしない」ことがポイント。

そして、対象物を「見たまま」描く。

見たとおりに描くことを意識すれば、だれでもスケッチは上達する。

「上手い」を目指すと細かいことに囚われてしまうので、「味わいがある」「おもしろい」ということを目指し、まずは描いてにようとのことでした。


後半は短い時間でしたが、ワークの時間を設け、ボールペンで写真をスケッチするということを体験しました。

面白かったのは、同じ建物の写真を上下にして、それぞれ5分くらいづつで描いてみるというワークで、南さん曰く「逆さに書いたほうが上手く描ける」というものでした。

で、結果は、本とに逆さ描きのほうが上手くできてました。

なぜ、このようなことになるかというと、普通の写真では、パパたちの脳がたちまちに建物を認識してしまい、過去の経験から写真を見ずに手を動かしてしまう部分があるのに対して、上下逆にすると、脳がその写真を何であるか判別ができないため、じっくり観察して丁寧に描くようになるとのことでした。

■とにかく、見たままを描くことが大事。
■人間は自分の経験知から、勝手な思い込みをしてしまうもの。
■そして、行動(練習)してみる。

なんか、イラストだけではなく、ビジネスや生活全般にも当てはまるお話でした。


で、本日のパパからのメッセージは、

 「物事を丁寧に観察しよう。自分の経験知を信用するな!」

です。


何事もよく観察をし、手を動かしてみる!

そうすると、いつの日か「味わいがある」「おもしろい」人間に成長できると思います。

ともにがんばりましょう!