その54 価値を数値化してみよう!
来週末に勤め先で、システムの品質向上策として、パパのチームと協力会社さんで取り組んでいる「マインドマップの活用」について研修会を実施することになっています。
一度、協力会社さん向けに喋ったことの焼き直しでよいかと思い、気軽に引き受けたのですが、近づくにつれて、少しでも価値を感じてもらおうという欲がでてきました。
価値とは何か?
抽象的なので強引に数値=金額で表して、イメージを掴みましょう。
今回の研修は、30人超の前で1時間30分研修を実施します。
仮に出席者を30人、給料を時給換算した平均を3000円とします。
すると、研修出席者の人件費は、30人×3000円×1.5時間=135,000円となります。
この研修に出席した分の時間を残業しなければならない人が4割いたとします。
残業割り増し率を20%とすると、(30人×0.4)×(3000円×1.2)×1.5時間=64,800円
先ほどの135000円と64800円を足すと、約20万円になります。
パパはこの研修で20万円分の価値を捻出する必要があります。
いい加減ではありますが、このようにあらかじめ自分の価値を数値化してみると、俄然やる気になってきます。
20万円分の費用をペイさせるには、
■56時間(残業換算)の残業を減らす。
■0.2人月(注.)の障害を未然に防ぐ。
■20万円分の収入を得る。
注.一般的には、システム開発にかかる工数は、1人月=100万円と言われているようです。
という方法(ざっくりですが・・)があります。
このうち、「収入を得る」ですが、パパの仕事においては実際に製品等を生み出していないため、無理であると判断し、
「残り(時間の効率的使い方、障害の未然防止)について、どのように具体化すればよいか?」を念頭におき、研修の組み立てを考えてみます。
以上のことから研修のミッションを考えると、
「マインドマップを利用して、効率よく、漏れがないように要件分析する」
とでもなりましょうか?
参加者に特に強く感じていただくのは、
■「効率の良さ」
■「いままでにない気づき」
となります。
すなわち、参加される方々が、限定された時間の中で、普段と違う発想の量・質を体感すれば、満足度を得られるということになります。
なので、研修は、
①通常の発想法によるワーク
②マインドマップの説明(特に構造化の部分)
③①と類似のワーク
を中心に組み立てます。
これで、準備は整いました。あとは、粛々と資料を準備するだけです。
本日のパパからのメッセージは、
「価値を数値化してみよう!」
です。
抽象的なものの価値を数値化してしまうと、一見すると思考は収束されるようで、創造的な思考にブレーキをかけてしまっているような錯覚を覚えます。
でも、限られた時間の中で、収束されたこそ、解を導くことがあるような気がします。。
ようは、使い分けです。
拡散したいとき、収束させたいとき。
マインドマップを無意識で使い分けられるようになれば素敵だと思いました。