その56 自分の長所を知り、その部分を伸ばそう!

今日から7連休です。

バラバラですが7日間とも予定が埋まり、有意義なリフレッシュ休暇を楽しめそうです。

午後から、確定申告のために税務署へ行き、その足で、新宿の紀伊國屋サザンシアター勝間和代さんの講演(今月4回目)を聞きに行ってきました。

開場の30分以上前にサザンシアターに着いたのですが、既に長蛇の列。まあ、前回の国際フォーラム時とは違い指定席なので、並んでいる方々にも余裕が感じられました。

サザンシアターでは、開場前の待ち客を高島屋との連絡口に誘導していましたが、この場所が、なかなかGOODでした。

ガラス張りで外も見えるし、待ちのスーペースが広いので、前後の人と必要以上にくっつく必要もないし、手すりに寄りかかれるし、おまけに高島屋からブラジル音楽のBGMは聞こえるし。

おかげさまで、気持ちよく、持っていた本を読み終えさせていただきました。

なんでもないことを積極的に「気持ちよい」と感じるように心がけると、とても得をした気分になります。


さて、講演の内容ですが、

■「断る力」をつける −私の人生が変わった瞬間−

という、文春新書から発売された「断る力」の刊行記念講演でした。(ちなみに、「断る力」に関する講演会は本日限りの予定だそうです。)


ここ2回ほど経済ネタが続いていたのですが、個人的には、やっぱり経済ネタより、人生訓的な話のほうがおもしろく感じます。

勝間さんの人生訓系の講演では、いつも過去の自分の失敗や反省をストレートに語ってくれたうえで、どのような方法でそれらを乗り越えてきたかを具体的に説明してくれるので、聞き手の心に響くのだと思います。

やはり、本に書いてあるものを読むより、ライブのほうが断然よいです。


(講演内容要約)
■「断る力」誕生の背景
 ・同調志向がないことが珍しい。→これって皆ができていないということ。
 ・「人に嫌われることを恐れるな」というテーマから発展して、「断る力」という題に決定。
 ・「断る」の「断は、「決断力」の「断」。
 ・つまり、主体性を持って、時間の使い方をリード(努力=時間の関数)して、自分の力を最大に開発して行こう!

■エッセンス
 ◆総論(「断る力」の効用を理解する)
  ・バリアを外せ!(頼まれたことに対してWhyを徹底的に考える)
  ・コモディティからスペシャリティへ変化しろ!(日本におけるコモディティ重視傾向は高度経済成長期の名残り)
  ・「嫉妬」を恐れるな!(断ってみても意外と大丈夫)
  ・アサーティブになろう!(キーワード4つ・・・誠実、率直、対等、自己責任)
 ◆ホップ(自分の揺るぎない軸を持つ)
  ・客観的に自分の強み、弱みを理解する!
  ・そして、強みを伸ばす!(そのために時間配分をする)
  ・弱み(不得意分野)は、無理してやらない!
 ◆ステップ(相手への建設的な影響力を発揮する)
  ・空気は読む!そのうえで、状況判断をして、無視することもあり。
  ・人(特に上司)は思いつきで物を言う。(3分の2の管理職は無能と思え)
  ・影響の輪を意識する。(主体性を発揮すれば、どんどん影響の輪が拡がるが、主体性を発揮できないと逆にどんどん縮小してしまう。(「7つの習慣」第1の習慣参照))
 ◆ジャンプ(「断る力」で、自分と周囲の好循環を作る)
  ・相互に断りあえるような関係がよい。(卑屈になるな!対等で行こう!)
  ・個人の得意、不得意を補完しあうようなチームを作ろう。(自分がプロヂューサになろう!)
  ・他人と切磋琢磨し、自分を磨こう!

■だれでも身につけることができる
 ・断っても大丈夫!(相手は意外と「軽いノリ」で頼んでいるかも)
 ・ただし、「断り」は劇薬なので、断るときは礼を尽くす。(代替案があれば、なお善し)
 ・「TO DO LIST」と「NOT TO DO LIST」を書いてみる!
 ・そうすると、自分の「軸」が見えてくるので、「断り基準」が明確になる。
 ・これらを踏まえて、迷ったら、断ってみる。

■そして、次のステージへ
 ・自己の影響力が発揮できる分野で他人に貢献する。
 ・自己の限界を認知し、(自分の不得手な分野では)謙虚になる。
 ・社会に目を向け、NOと言える力をつけよう。

(パパの所管)
以前、勝間さんのプライベート・セミナーに参加した際、パパの個人的な質問に勝間さんから直接答えをいただく機会がありました。

その時の質問は、
■「今までに経験したことがない苦手分野(経理)を勉強する方法は?」
というものでしたが、

勝間さんは、
■「なぜ、苦手分野を勉強するのか?無理に苦手分野を勉強するよりも、得意分野を伸ばす勉強をするほうが効率がよいし、人生も楽しい」
という趣旨の回答をくれました。

まさに、本日の講演にあった、「自分の「軸」の強化による、主体性の発揮」です。


パパも若くはありません。

チャレンジ精神は失いたくありませんが、「軸」を強化することに注力しなければなりません。

「軸」 ・・・ 定量分析、効率化、長期的な環境変化予測に基づく戦略の策定

ちょっと、格好よすぎますが、他人より気が回るのは、ここら辺りでしょうか?

書き出してみると、さらに掘り下げてみたくなってきました。


本日のパパからのメッセージは、

「自分の長所を知り、その部分を伸ばそう!」

です。


今の君たちの長所は何でしょう?

「やさしさ?」「屈託のなさ?」「他人への気遣い?」

これから、苦労が立ちはだかる度に、すこしづつ削り取られていってしまうのでしょうか?

焦らなくてもよいです。

自分の強みを見つけ、それをゆっくりと大きく育てていきましょう。