その71 人から支持を得たいときは、物語性のある話をしよう!

昨晩少し早めに就寝したので、5時過ぎに目が覚めてしまいました。

明かりを灯し、読書40分、メール20分。
朝食前に一仕事完了です。

その流れのまま、朝8時に出勤して、ハンギングフォルダーに入っている書類のチェックとメールのチェックを済ませても、まだ8時45分。
こちらのほうも就業開始時間前に一仕事完了です。

以降、今日は、なかなか効率的に仕事をこなせた感があり、予定していた計画書の仕上げをしつつ、突発的な打ち合わせ、照会等をかわしながら、17時15分に事務所を出ることができました。

年度末の多忙な時期にして、今年度最も早い時間の退勤です。


なので、本日は句会(先週に続き。大高翔さんの「スプリング・ハミング」)へ、余裕を持って向かうことができました。

昨日は、突発的な仕事を後回し×2にした結果、福岡伸一先生の講演会へは若干遅れてしまったので、繰り返さずによかったです。

平日夜のセミナー・講演会は、慣れないとドタキャンしてしまいがちですが、出席するという強い意志を持って、日中の仕事に取り組めば、なんとななるというのが、最近の実感です。

もちろん、避けて通れないトラブルに見舞われることもありますが、流れの中でトラブルの発生をある程度予測しつつセミナーを申し込み、当日は、朝のスタートダッシュを決めるとういうのが、パパのやり方です。

当日だけではなく、もっと前から「●●日の19時は、×××セミナー」みたいなことを意識しておくと、無意識にその日には、スムーズに帰宅できるよう、行動をするような気がします。

そういう意味では、パパの意識の中では、昨日の講演会よりも、今日の句会のほうが楽しみだったのかもしれません。(事実、先週の句会がとても楽しかったので、今週もとても楽しみにしていました。)


さて、句会ですが、本日のお題は、「朧月(おぼろづき)」でした。

先週のおさらいです。句会の流れは以下のとおりです。

①投句(出句)
  歳時記(季寄せ)を見て、「朧月」のイメージを掴みます。複数の歳時記を見るのもよいでしょう。
  そして、俳句を作ります。(本日のセミナーでは10分で2句でしたが、あらかじめ季語がわかっていたので、予め作っておいても問題ありません。)
<歳時記(角川文庫)より抜粋>
春月の中でも特に朧にかすむ月をいう。
あるいは地上の朧の濃くないときでも、この季節に多いヴェールのような薄雲の広がる夜には、雲を通して月は朧に見え、傘がかかることも多い。
いずれにしても、秋の澄み渡った空に煌々と照る月とは対照的に滲んだ輪郭を以って重たげに昇るのが朧月である。

②清記
  人の句を書き写します。(句会参加者の句が書かれた短冊をシャッフルするので、この段階では、誰の作品かわかりません)

③一覧化
  本来であれば、清記した紙を回し、各自ノートに書き写すのですが、コピーをとって配布する方法で代替しました。

④選句
  本日は、一覧のなかから、5句選び(とり)ます。

⑤点盛り・批ほう
  順番に選句した句を発表し、最も票を集めた句を特選句として、選んだ人からコメントをもらい、それから作者が名乗りを上げ、一言コメントをします。
  そして、点数の高い順に、これを繰り返します。
  (なお、本日は、二点以下の句については、大高先生がコメントをしてくれました。)


で、少し自慢ですが、パパの句が「特選句」に選ばれました。
先週は、一票も入らず、ほんの少し苦い感覚を持ちましたが、今日は、正直言って嬉しかったです。

特に、最後に大高先生に選んでいただき、コメントまでいただいたことには、素直に感激です。


では、なぜ、先週と違う結果を得られたのでしょうか?

それは、朧月を五感で感じるよう、努めたからに相違ありません。

先週の句会で、たくさんの気づきがありました。

その中でも一番の気づきは、

■「皆から支持される句には、5・7・5の17文字の世界に拡がる物語性がある」

ということでした。


人は、視覚のみで感動するのではなく、聴覚、臭覚、味覚、触覚で物語を作るということを、学ばせていただきました。

なので、句に視覚以外の感覚的な要素を盛り込み、物語を創造していただく下地を作ることを意識してみました。


特選をいただいた句は、

「旅だちを 一人見送る 朧月」

です。


若者が静かに旅立つときの圧倒的な孤独感の中でのふとした暖かさを表したつもりです。

春という季節にどのような物語を展開していくか、それぞれに思い描けるところが特選に選んでいただいた理由ではないかと思います。


本日のパパからのメッセージは、

「人から支持を得たいときは、物語性のある話をしよう!」

です。


今日は、旧暦の2月16日で、満月の夜だったようです。
ふと、空を見上げると、ぼんやりとした輪郭をした朧月が、ネオンで少し明るんでいる夜空に昇っていました。
句会は、終わった後も余韻に浸れるところがよいです。

そして、若いときから感性を磨いておきましょう。何かに悩んだ時に、感性が少しだけ悩みを和らげてくれるはずです。