その79 噂に翻弄されてはいけませんが、その噂から得られる効用があるか一度考えてみよう!

人事異動の発表がありました。

と、いっても、まだ部署間の異動だけで、部署内のグループの体制まではわかりません。

今年、パパは部署間の異動の対象ではありませんでしたが、2年間お世話になった上司の方が部署間異動の対象でした。

以前にも書きましたが、サラリーマンである以上、自分を含めて、毎年のように一緒に仕事をこなすメンバが変わるのは、至極当然のことなので、必要以上に騒ぎ立てる必要はないのです。

なので、個人レベルでは、残念に思う部分もありますが、まあ、事実として受け止め、引継ぎ事項などの実務的な部分を具体的にどうしていくかに注力していこうと思います。


でも、部署間の人事異動の発表があると、次の部署内の異動の発表までの間、「うちのグループの課長は誰か?」とか、「異動で抜けたあの人の変わりは誰か?」とか、「あの人は出世が早い」とか、そういった類の話でひとしきり盛り上がるのも事実です。

人間というのは、なんと噂話の好きなことか。

で、当然、この噂話には何ら価値はなく、遠くない将来に訪れる部署内のグループ体制発表での事実に基づき、次の行動が決まるので、それまでの間は噂に踊らされることなく、体制に左右されない部分の業務を淡々とこなすべきです。

ただ、この噂話というのは、個人の予測に基づき、それが拡がっていくものですが、実はその過程で、案外と論理的な思考が働いて、その着眼点に感服するものもあります。

「Aさんがいなくなる。経験的にはBさんが後釜の第一候補だが、次に展開されると予測されるプロジェクトのことを考えると、相手部門に人脈を持っているCさんのほうが望ましい」などのものです。

「次期プロジェクトの展開」「人脈」などの不確定要を盛り込み、仮説をたて、自分の中で検証し、一定の結論を導いていくプロセスは、思考のトレーニングとしては、おもしろいと思います。

また、どの不確定要素をくっつけてくるかによって、予想を語る人の、情報収集力や人間観察力の一旦が窺えて、それもまた新たな発見があったりします。

「人事異動の予測なんて、事実ではない段階なので全く意味がない」とドライに考えるよりも、職場のコミュニケーションのカンフル剤ととらえ、仲間との活発な交流に役立てるツールとして、活用していくことを」心がけたいと思います。


わかりきったことですが、噂に翻弄されてはいけません。

不確定なことに気をとられ、本質を見失い、浮ついてしまってはダメです。

「噂は事実でない」ということを理解したうえで、流れに逆らわず、その噂の効用が何たるかを見極めて、自分の中で何かを得ていくことが重要です。


本日のパパからのメッセージは、

「噂に翻弄されてはいけませんが、その噂から得られる効用があるか一度考えてみよう!」

です。


君たちが学校に通うようになると、いろいろな噂に遭遇することになると思います。

そのときに、その噂が事実であるか、事実であったらどのような影響が自らに降りかかってくるか、ある程度の予測は必要にあるかと思います。

でも、そんな不確定な世界ばかりに重きを置きすぎると、とてもしんどくなります。

それよりも、今ある事実の中からできることを探し、素早く頭を切り替えられるような習慣を身に着けるようにしましょう!