その82 自分でとれると思ったリスクはどんどんとって、リスクに慣れよう!

昨日は、銀座の教文館での勝間和代さんの講演会へ行ってきました。

講演会の開始時刻より少し前に銀座へ到着して、伊東屋で時間を潰そうなどと思っていたのですが、東京マラソンの規制で銀座通りを横断できず、しばらくマラソンを見てから、少し早めに教文館へ入りました。


はじめて生で見ましたが、東京マラソンはよいですね。

これは、もうお祭りです。

沿道からは観客が、まるで神輿でも見るかのようにランナーを見ています。

ランナーもそれに応えるように、苦しい中を妙なテンションで精一杯走っています。

酒、祭衆などとは一切無縁の、とても爽やかさを感じる、新しいお祭だと感じました。

倍率は7倍を超えるとのことでしたが、来年は是非、申し込んでみたいと思いました。


さて、「会社に人生を預けるな 〜リスクリテラシーを磨く〜」の出版記念の勝間和代さんの講演会です。

タイトルから、会社で働き続けるリスクの話かなと思っていましたが、もっと広範に「リスク」についての意識を高めることのの大切さを説いていて、普段の生活で「リスク」というものを意識していくクセをつけることが大事であるということが主旨でした。
「リスク」というと、負のイメージが強いが、そこにはチャンスが潜んでいる。
そして、子どもたちには、小さいときからリスクをとらせることが大事である。
日本人もリスクコントロールを身つけていく必要がある。リスクコントロールこそ発展の鍵である。


<講演会まとめ>

■「会社に人生を預けるな」誕生の背景
 ・「お金を銀行に預けるな」と姉妹本という位置づけである。
 ・「お金を〜」で金融リスクのことを書いたが、著者が空気のように感じていたため「リスク」に対する説明を省略したが、どうも反応を見ると、著者が思う「リスク」に対する感覚について、世間一般ではあまり理解されていないと痛感した。
 ・日本人は、お上や企業にリスクを委ねすぎており、個人でリスクのとり方を学んでいないと実感している。
 ・著者のライフワークである、「ワークライフバランス」について考えたとき、「終身雇用」が実現のための弊害になると感じている。
 ・日本全体で新卒一括採用+終身雇用をとっている限り、中途採用の市場が限られているため、社員は基本的には会社を辞めないので、企業は、ワークライフバランスに気を遣う必要はなく、いかに人件費を抑制して社員に働かせるかに注力してしまう。

■エッセンス
 ・「リスク」とは、何らかの損失の可能性にさらされていること
 ・どれくらいに「リターン」を得るかを考え、「リスク」をとるかを判断する必要がある。
 ・「リスク」をとるには慣れが必要。失敗をして慣れていくしかない。
 ・小さい頃からリスクをとる教育を受けている人は成功し、権威に逆らわないような教育を受けている人は失敗する。

■プロローグ
 ・日本の終身雇用制度は、戦後に労使合意の下できあがった仕組みであるが、現在もその形態を望む人が多い。
 ・しかし、終身雇用は、内向きには優秀な人材を活用できないという弊害があり、外向けには、世代間格差を生んでいる。
 ・生まれた年が違うだけで、格差が生じるような社会は間違っている。
 ・このことは、厚生労働者も認めているところではあるが、企業側の意識が低い。
 ・生産性の低い正社員を解雇できるような仕組みを作って、中途採用での正社員の枠を広げる必要がある。

■お上、会社に人生を預けるな
 ・日本は官僚を中心とした寡頭社会である。
 ・官僚は、自らの生活を優先するので、社会全体がよくならない。
 ・政権と一体的に官僚も入れ替えるような制度にしないと、どうしても自己保身に走ってしまう。
 ・企業も同じ。
 ・大企業の経営者といえども、意思決定の訓練がなされていないので、保守的なことしかできない。
 ・ビジネスモデルの寿命は企業の寿命より短いということを心得よ。

■具体的なリスクについて
 ・取り返しがつかないことがないように心がける。
 ・例えば、健康は取り返しがつかない(時間は元に戻らない)が、お金は取り返せる。
 ・なので、迷ったらお金を払って解決することもあり。
 ・独立してみてわかったことは、いかにつまらない部分(家賃、他人の給料等)で搾取されていたかということ。
 ・独立でとるべきリスクは、「仕事がこない」ということだけ。逆にここに注力すればよい。
 ・一般的には、英語+何らかのスキルを持でば、なんとかなる。

■21世紀のパラダイムシフト
 ・人生をコントロールするために、「リスク」をとろう。
 ・普段の生活、会話の中で、「これって何のリスク?」と気にかけることが大事。
 ・つまり、自分の頭の中で「リスク」を考えるクセをつけるようにしよう。
 ・そうすれば、日本の将来についても危機意識ができる。
 ・個人的に必要と思われる政策は、①終身雇用の廃止、②源泉徴収の廃止、③道州制への移行が大事であると考えられる。
 ・未来は過去の蓄積からしか決まらないので、現在の不都合をすべて受け止めたうえで、未来を考えよう。


いろいろとためになり、幸ちゃん、桃ちゃんへ伝えたいことはいっぱいありますが、その中から選んでみました。


本日のパパからのメッセージは、

「自分でとれると思ったリスクはどんどんとって、リスクに慣れよう!」

です。


ガスコンロで火傷をしたり、包丁でケガをするからといって、子どもに料理をさせない家の話が勝間さんの講演の中でもでていました。

親が、きちんと使用方法について説明をすれば、あとは積極低にチャレンジしてみるべきだと思いました。

リスクをとった行動により、リターンを得ても、得なくても、何かを学べるのです。

行動を控えるリスク最も大きいのです。

パパが思う親の役目とは、大まかなセーフティーネットを設け、その中で子どもに自己の責任において行動をさせることであると考えます。