その96 自らを客観視し、弱みを克服するよりも強みを活かすことに注力する勇気を持つこと!

先週末にプロ野球が開幕しました。

WBC優勝ということもあり、各スタジアムでは例年以上の人出とのこと。

北朝鮮のミサイル発射に直面しながらも、プロ野球を楽しむような牧歌的なところが日本人の良さであると思います。

さて、わがマリーンズも、王者ライオンズに対して、緒戦こを落としたものの、その後連勝して、開幕3連戦を2勝1敗と勝ち越し、まずまずのスタートを切ることができました。


思えば、昨年までは、プロ野球の開幕時期は、畑仕事をしたり、庭の雑草を採ったりと、忙しい時期だったので、野球をテレビ観戦することなど絶対に許されないことだったのですが、今年は誰に遠慮することもなくテレビを見ることができました。

自分の好きなことを実践できる自由を人権とするならば、昨年まではパパの人権は限りなく制限されていました。

人間らしく生きるという意味では、現在の状態のほうが良いということは、事実としてあります。

ただ、一方では、「君たちに会う」という親としての当然の権利を全うできない不条理に直面もしています。

たとえ夫婦、親子であろうと、自分以外の人間と関われば、考え方の相違があるのは当然理解をしなければいけないことであって、それを相互に認めたうえで、自らの思考とのバランスを調整していかなければならないはずです。

一方の主張に耳を傾けることなく、自らの主張を通そうとすれば、人間関係は破綻してしまいます。

自らの考え方を主張することに固執し、相手との関係を破綻させたうえに、相手の基本的な権利までもを奪うようなことは、あってならないことであると思います。

いつも、同じような思考を繰り返すでのはなく、時には論理を飛躍させることも必要でしょう。

論理の飛躍は、未知の世界に踏み込むための扉でもあります。

しかしながら、論理の飛躍は、自分よがりの思い込みであることが多いので、それに固執していてはいけません。

ましてや、自らの思い込みで人を貶めることのないよう、細心の注意を払う必要があります。

そのためには、思い込みに固執しないため、自らを客観的に見ることが必要です。


昨日の野球の話に戻ります。

千葉マリンスタジアムでは、マリーンズがライオンズに大松選手の犠牲フライによりサヨナラ勝ちを収めた訳ですが、そこに至るには、自らを客観視することが一人の選手の活躍がありました。

彼の名は、早坂圭介といいます。

スター西岡剛選手と同期の7年目の選手で、昨年までは1軍の試合で通算3本しかヒットを打っていません。

しかし、彼には「俊足」であるという強みがあります。

これまでイースタンリーグで3度盗塁王に輝いています。

しかしながら、打撃が非力であるため、なかなか1軍に定着できません。

これまでは、何とか自分の弱点である打撃を磨こうと努力を続けてきました。

しかしながら、自らのウィークポイントを克服することは、並大抵の努力ではできないことなのです。

なので、努力はするものの、なかなか結果が伴わないということが続きました。

彼はもう一度、自分を見つめ直しました。

「そうだ、俺には俊足という武器があるではないか。そうであれば、これを最大限に活かしアピールしよう」

今シーズンを迎えるにあたり、早坂選手は、恐れることなく積極的に次の塁を目指すことを誓いました。

オープン戦でも、積極的に盗塁を仕掛け、これがバレンタイン監督の目に留まり、開幕1軍を勝ち取りました。


そして、昨日。

福浦選手の代走でフィールドに登場すると、迷うことなく1球目から、果敢に盗塁を試しみます。

タイミングが微妙でしたが、キャッチャーの球が反れ、盗塁成功。

そして、動揺した相手のワイルドピッチで、悠々3塁へ。

これで勝負が決まりました。

その後、ライオンズベンチは満塁策をとり、1死はとったものの、大松選手の犠牲フライで点数が入りました。

ヒーローインタビューは決勝の犠牲フライを打った大松選手でしたが、もう一人のヒーローは、間違いなく早坂選手でした。


本日のパパからのメッセージは、

「自らを客観視し、弱みを克服するよりも強みを活かすことに注力する勇気を持つこと!」

です。


少し熱くなってしまい、批判的な内容になってしまった感はありまりますが、パパからの前向きなメッセージとして、ご容赦ください。