その111 あらかじめ相手の逃げ道を用意してあげよう!
新入職員の育成計画書を作成しました。
今回で4回目の指導員(OJT担当)なのですが、これまでの3回は、深く考えることもせず、ただサンプルの文言を多少入れ替えて作成しているだけでした。
しかし今回は、人事部からの育成計画策定にあたってという趣旨の文書を熟読し、手元にあったコーチングの本などをぱらぱらめくり、3時間くらいかけて真剣に作成してみました。
前回までは、業務多忙を理由に育成計画などは形式的なものであると決めつけてしまい、サンプルにあるような当たり障りのない目標のもと、いきあたりばったりで、OJTしていました。
しかし、相手は1年目といえども立派な大人です。
真剣に付き合わなければいけませんね。
育成目標を簡単に書くと、
■ビジネスマナーを習得する。
・挨拶、電話の応対
・報告・連絡のくせ
■標準手順(企業のローカルルール)の理解
・OAの使い方
・文書の種類と用法の理解
・システム開発標準
■業務知識の習得
・仕組・事務フロー概略
・プログラミングの基礎知識
・担当システムの構造
■ビジネススキルの習得
・ヒアルングスキル
・ライティングスキル
です。
軽重、多岐にわたり盛り込んだつもりです。
それぞれの目標について、ひとつ、ひとつ、具体的な方法を示してあげて、1月ごとに達成度を測り、できていれば賞賛し、できていなければフォローしていきたいと思います。
漠然と業務をこなしていても、いつかは一人前になれます。
ただ、自分の目標が定まっていないと不安になるときがでてくるはずです。
そのとき、目標としたものの一つでも、二つでも前進が見られていれば、本人の安心にも繋がるかと思います。
「Aはできなかったけど、Bはよくできたね。これからはAができるように○○してみればいいんじゃないかな?」
こんなように接してあげられたらよいと考えます。
本日のパパからのメッセージは、
「あらかじめ相手の逃げ道を用意してあげよう!」
です。
今回の人事の育成計画なるものもそうでしたが、こちらで勝手に形式的で意味がないと判断してはいけませんね。
形式的なものの中にも何がしかの意味が潜んでおり、そこから学ぶべきことがあるものです。
物事を素直に見つめる姿勢が大事なのです。