その113 正直に大風呂敷を広げよう!

小山龍介さん×岩瀬大輔さん(ライフネット生命副社長)の講演会へ参加してきました。

講演会は、岩瀬さんがこれまでのご自分の経歴を紹介しつつ、キャリアに対するスタンスを語り、その後、ファシリテータである小山さんが深堀りしていくという流れでした。

構成は、

■(岩瀬さんの)これまでのキャリアとスタンス
ライフネット生命の思想
■小山×岩瀬トーク

といった感じです。

では、昨日の講演を振り返ってみましょう。


■(岩瀬さんの)これまでのキャリアとスタンス
・「計画された偶然性?」
・大学4年で司法試験へ合格したが、ボストンコンサルディング(BCG)でのインターンの経験から、このまま弁護士になってよいか疑問を持ち、その後、ICG、リップルウッドを経て、ハーバードへ自主留学した。
・ハーバードでのMBA留学で、アントレプレナーシップ(企業家精神)を確立した。
・働く先を選ぶ基準は、以下の3つ。
 ①魅力的な仲間が居てワクワクすること。
 ②社会的意義があると自分で思い込めること。
 ③自分ならではの、個性・エッジを効かせることができること。
・天職なんて存在しない。
・人生は鉄道で大陸を横断している旅である。
・キャリアとは、「歩み」それ自体である。

ライフネット生命の思想
ライフネット生命をはじめた切欠は、MBA留学時代のブログが、ある投資家の目に留まったことから。
・若者(岩瀬副社長)×生保のベテラン(出口社長)のコラボ。
・成功するベンチャーの条件は以下の3つ。、
 ①市場が大きく、誰でも、やっている(持っている)こと
 ②市場が非効率であり、矛盾があり、顧客が迷惑を被っている
 ③変化の波=ソリューションを起こせる余地があること
・改善の余地が大きく、市場に食い込む余地がある。
・日本の生保は、高過ぎ(特に事業費)、入らせ過ぎ。
・生保の不払い問題は、加入時の営業が問題。(ノルマ達成のために、いい加減な説明しかしていない)
・ネットでの加入は、リスク・コストともに軽減できる。
・保険はもともと社会的役割が大きく、保険料を安くして加入の対象を拡大することは、社会貢献に繋がる。
・保険をもっとドライに!
・そして、正直に大風呂敷を広げよう!(リスクとチャンスを明確に!)

■小山×岩瀬トーク
・「点と点をつなぐ」
・何が後で役に立つかわからない(スティーブ・ジョブスの「カリグラフィ教室」→アップルの「フォント」)
・直観は、「自分+他人」の深層心理である。
・仮説を信じる。
・判断に際しては、邪念を省くことと、理性に立ち向かうこと。
・失敗してもよい
アメリカでは、青臭く「夢」を語ることが当たり前だったが、日本では違う。
・「熱さ」を持とう!
・情報発信するところに情報は集まる。
・「世界感」を持とう!(世界と日本を比較してみよう!)
・終わりよければ全て善し。どこにピークを持っていくか。
・20代、30代でできていないことが、歳を重ねるうちに、いつの間にか「点と点をつながっている」
・岩瀬さんは、将来、「政府作っている」ような気がする。


パパと近い業界ということもあり、とても意義深い講演会でした。


この中からパパが選んだ本日のメッセージは、

「正直に大風呂敷を広げよう!」(岩瀬さんの言葉)

です。


この講演会は、本来は、ヒツズアカデミー会員限定のものでしたが、ある伝手から、講演会へ参加することができました。

3日前には思ってもみなかったことでしたが、このような突発的な流れには乗ってみるものです。

岩瀬さんが開けた業界の風穴が少しでも拡げるよう、パパも職場でがんばりたいと思いました。

社会に貢献するという気持ちを喚起させていただいた、貴重な時間でした。