その142 思考から逃げるな!全体解決思考のクセをつけよう!

初期のコミュニケーションを取ることから逃げると、良い結果にはなりません。

ちょっと面倒だなという思いから初期の確認を怠ってしまうと、なかなか幸わせな結果を得られません。

「何となく上手くいくだろう」と思っていても、相互に満足の行く結果は得られないものです。


仕事でもプライベートでも、少しでも違和感を感じたら、面倒くさがらずに初期段階でコミュニケーションをとって大きな方向性について相互に納得しておくことです。

この初期段階で失敗してしまうと、回復が極めて困難あるいは修正に無駄に時間がかかってしまします。

パパの経験から言うと、初期段階でのコミュニケーションの放棄の原因は、怠惰の一言につきます。


あまり先のことは考えず、瞬間的に「ちょっと嫌な気分になりそうだ」と思ったら、事なかれ主義に走ってしまうのです。

これはいかにも短視眼的な発想です。

過去の経験から大丈夫だと考え、初期の確認を怠ったというパターンであれば、許せはしないまでも理解はできます。

しかし、最近よく遭遇するのは、本当に何も考えていないパターンです。

もう、短視眼的というより、ゼロ視眼的といってもいいくらいです。


これはちょっと怖いです。

自分なりに思考をするくせがないのです。

このような人に、どのように思考させるかということについて、コーチング的には、相手に気づかせるよう婉曲に誘導するとでもなすのでしょうが、そんな上手くいきません。

で、パパの場合は、初期段階のコミュニケーションの失敗が重たいということを肝に銘じさせるため、ストレートに初期のコミュニケーションの重要さを説いているつもりです。

それでも、なかなか浸透していないということを実感する今日この頃です。

なぜか?

これは、失敗という結果がでたときに、初期のコミュニケーションに失敗した当事者は、あまり失敗の尻拭いをせず、「あまり気にしないで」などと、妙に気を遣われていることが多いからではないかとパパは考えています。

「責任は俺がとるから失敗を恐れずにチャレンジしてみろ!」などという、到底合理的とは思えない励ましものと、チャレンジに失敗し、健気にも、予告どおり上司が部下の尻拭いをするという一見すると美しい光景によく出くわします。

どうなんですかね?

失敗した本人が最後まで責任をもって整理をしたほうがよいのではないでしょうか?

上司の立場としては、被害を収束させ、短時間で復旧できることを最重要事項と捉え、自らが動くという選択肢が合意的であるとは思います。

でも、上司自らが動くの部下が動くのに、それほど差があるのでしょうか?

統計的なデータはありませんが、感覚的には大差はないと考えます。

上司が事態を把握していることが前提になりますが、上司は自らが動かずとも、局面局面で適切な判断を行えばよいと思います。

部下に経験させるのは、「厳しい局面における得も言われる嫌な空気」です。


普段ストレスのない仲間内でしかコミュニケーションを行っていないような人は、この「厳しい局面における得も言われる嫌な空気」の経験がないため、「面倒くさい→聞くのやめよう」という発想になり、思考するクセがどんどん退化していってしまいます。

多様な人とのコミュニケーションをとって、少し外洋の荒波にもまれたほうがよいと思います。


パパは昔、パパから見るとどう考えても「井の中の蛙」だなと思っていた人から、「井の中の蛙」呼ばわりされたことがあります。

理由を聞いてみると、パパの勤務先のイメージからということでした。

勤務先のイメージに対しては特に反論はしませんが、明らかに間違っているのは、その人がパパのことを勤務先という属性という評価対象の1面にすぎないところからだけで、「井の中の蛙」呼ばわりしていたことです。

つまり自分の思い込みにより思考を停止させてしまっているのです。

このような人こそ、もう少し世の中の厳しい局面を経験したほうがよいと思います。

思いつき、思い込みで人を評価する一方、その評価が正しいか誰からも教えてもらえないと、今後も不幸な誤解が当たり前のように生まれてきてしまいます。

当たり前ですが、ある1面からだけで人を判断してはいけませんよね。


何にしても、ほんの少しでもよいので、先を見据えて思考をしてみることです。

そのためには、自分本位で楽な道を選ぶようなことをせず、全体解決の道を探るクセをつけることです。

たとえ、それがストレスであっても、真っ直ぐに向き合うような生き方をしましょう。


本日のパパからのメッセージは、

「思考から逃げるな!全体解決思考のクセをつけよう!」

です。


そして、いくら論理的であっても、その思考が相手に伝わなければコミュニケーションは成り立ちません。

なので、思考した結果は、相手に誠心誠意伝えましょう。

パパもなかなか苦手なところですが、うまくいかなかったことを反省して、明日から一歩づつ改善していきたいと思います。