その143 付加価値的なものに目を奪われることなく、リスク回避を第一に考えよう!

まやかしと理解しつつも迷いが生じてしまいました。

特別に仕立てられた装飾の華やかさは幻と心得なければなりません。

そうです。「出来上がりは箱である」ということを忘れてしまいました。


中古物件を探している中で、近所に新築物件のモデルルームが出来たので見学に行ってきました。

○設備が豪華なこと
○共有施設が充実していること

については、候補となっている中古物件と比較すると、申し分ないのですが、

×居住スペース(特に収納スペース)
×日当たり(特に将来的に目の前に高い建物が建つ可能性がある)
×賃貸物件の割合(1LDK、2LDKの割合が高い)

については、正直不安です。


それぞれに、良いところがあり、悪いところがあります。

項目ごとに軽重をつけて客観的に判断をするような方法もあるかとは思いますが、基準自体に自信がないため、その結果で決める勇気がありません。

望ましいのは、「運命的な何かを感じた」というようなフィーリングですが、パパはそのような感性は持ち合わせていないので、いつまで待っても神様の囁きは期待できそうにありません。


そもそも、物件に限らず、すべての希望が揃うことなどないのでしょう。

これは理解しているつもりです。

では、妥協点は明確にできているか検証してみましょう。


優先すべきは、「将来にわたって、その物件とお付き合いしていくにあたって重大な欠陥がないか?」に尽きるかではないでしょうか。

そうです。こういうときこそ、将来起こると想定するリスクを書き出して、それらのリスクに耐えうるかを優先させるべきです。

まずは、リスクを押さえ、付加価値的なものは優先度を落としてもよいと思います。

地震に対するリスク
→ 今後ますます確立が高くなってきている大地震に耐えられるか?
 → 施工会社、耐震基準 ・・・ これは新規、中古ともにクリア
■ストレスに対するリスク
→ 隣人との付き合いの中で悩ましい人間関係はないか?
  ・売値から判断して購買層を判別するしかない?
  ・賃貸は質が悪い?
■老後の生活に対するリスク
→ リフォーム・大規模改修等により無駄な出費を強いられることはないか?
  ・中古の場合、これまでの履歴を確認する。


「この3つだけ」と思うと、少し気が楽になります。

この最低限の条件がクリアされていれば、あとは、焦らずに、流れに身を任せても大丈夫とだなと思います。

どれを選択しても、ある部分は満足するだろうし、ある部分は不満に思うことでしょう。

交渉毎なので、自分の都合がすべて通るはずはないのですが、付加価値的なものはあればラッキーくらいに気楽に構えていきます。


本日のパパからのメッセージは、

「付加価値的なものに目を奪われることなく、リスク回避を第一に考えよう!」

です。


一概には言えませんが、華やかなものより、地味なものに目を向けるとリスクが見えてくるような気がします。

華やかさの中に隠れた本質的なものを見逃さない目を養うよう、何がリスクとなるのか考えるクセをつけましょう!