その157 おしゃれなライフスタイルなんて二の次だ。まずは目的に沿った生活をしよう!

先週に続いて、せっかくの土曜日なのに天気が悪かったので走れませんでした。

日中の気温もだいぶ上昇してきて、昼休みのランニングもそろそろ限界であると感じる今日この頃なので、休日の朝のランニングは貴重なエクササイズの時間です。

それが、1回でもできないと、なんだか損をした気分になってしまいます。

これから梅雨にかけて、雨の日にもできるエクササイズを考えておかなければ、体が鈍ってしまいます。

マイクロソフトでは出会えなかった天職」のルーム・トゥ・リードのジョン・ウッド氏は、どんなに多忙であってもエクササイズは欠かせないと講演で仰っていましたが、ウッド氏に限らず欧米人のエクササイズに対する考え方は何か日本人のそれとは異なり、真に生活の一部となっているような気がします。

戦後、あらゆる文化が西洋化の一途を辿ってきた日本でも、やがて、エクササイズが生活のリズムとして完全に取り入れられる日が来るのでしょう。

昨今の、ランニングブーム、自転車ブームも、元々は欧米での流行が日本へ流れてきたものでしょう。


ところで、これらのエクササイズブームについて、気にかかることがあります。

それは、ファッショナブルなライフスタイルの一部になりえないと、日本ではなかなかに根付かないということです。

ジョギングなどは最たるもので、随分と前から愛好家はたくさん存在しましたが、一般的にはなかなか受け入れられるものではなかった気がします。

それが、東京マラソン・i−Podの登場に便乗して、スポーツ用品メーカーなどが、女性をターゲットにおしゃれな衣類を提案したり、雑誌がそのライフスタイルを賞賛することにより、これまでランニングと無縁だった比較的若い女性ランナーが増え、それを負うように、夜はクラブに踊りにいくような男性までもが、ファッションとしてランニングを自分のライフスタイルに取り込んでいます。

自転車も雑誌などを見ると、クリエイター系の人たちが愛好家であるなどとの記事が目立ちます。

クリエイター系の人たちへのライフスタイルへの憧れがあり、その人が自転車を利用しているからといった構図となっているような気がしてなりません。

ランニングも自転車も、ファッションとかライフスタイルとか関係なく、もっと純粋に楽しんで欲しいような気がします。


ランニングも自転車も、一度その楽しさを知ってしまったら、なかなか足を洗えるものではないので、このまま根付くのかなという期待もありますが、一方では、所詮ファッションの一部であれば一過性のブームに過ぎないのかなという、不安もあります。

パパの観察なので、間違っているのかもしれませんが、ランニングも自転車も、都心では目立ちますが、郊外ではあまり目立っていません。

お堀端をランニングする姿や銀座を走る自転車は見かけますが、郊外では、あまり変化は感じません。


会社帰りに荷物を預けてランニングできる施設があるのは都心だけですし、通勤で自転車を利用できるのも都心に住んでいる人にほぼ限られるでしょう。

今、都心に住み、勤務する人が、郊外に引越し、あるいは、地方に転勤になったとき、会社帰りにランニングをしたり、自転車で通勤することを」するのでしょうか?

懐疑的ですが、周りに同じことをやっている人がたくさんいるから、自分たちも安心してその行為を行っているという気がしてなりません。

孤独な中で、自分のために体を鍛えるという、運動本来の目的に気がつけば、このエクササイズブームは本当になるでしょう。

しかし、ランニングや自転車を利用するライフスタイルが新鮮でなくなり、おしゃれな雑誌等への露出が少なくなってきたときに、どうなるのでしょうか?

メーカ等の戦略的には、エクササイズ=おしゃれなライフスタイルに仕立て上げることは、正しい選択であると考えます。

が、それに乗る側の人間は、どこに注目しているのでしょうか?

個人によるところはありますが、これまで、ダサいと言って、端にも棒にもかけてこなかったことを、自分で取り入れた理由を、きちんと整理したほうがよいと思います。

そうでないと、この先、おしゃれなライフスタイルにマッチしている、目新しい何かを、無意識に掴まされる可能性が高いような気がします。

「目新しい何か」が、悪いものであるとは限りません。

しかし「目的よりファッション重視」では、なかなか本質にたどり着きません。

いろいろと試すことはありだと思いますが、どこかに、それをクールに判断する目を持っておきたいものです。


本日のパパからのメッセージは、

「おしゃれなライフスタイルなんて二の次だ。まずは目的に沿った生活をしよう!」

です。


なんにしても、食生活を含めて、周囲に流されることなく、自分の体に対する気配りを怠らないことです。

そのためには、学生時代は、なるべく体を動かす部活に入ったほうがよいと考えます。

体力をつけるという面もありますが、生活の中にエクササイズを取り込むようなリズムを体に刻み付けることが大切です。

大人になってから、突然運動しようとしても、過去の経験がないと、一気にハードルが高くなってしまいます。

人より少しだけ遠くを見据えて、行動できる人になることを目指しましょう!