その160 数値化できないものは誰からも選ばれない!
望がすべて揃うことなどないので、どこで妥協するかは自分で判断しなければなりません。
自分でも思い切った決断をしたと思いました。
重視したのは将来にわたって価値が下がらないかということ。
というか、最後はこれに賭けてみました。
もちろん、将来のことなど誰にも予測はできませんが、他にない魅力があれば価値は下がりにくいのではないかと判断しました。
人によって価値観は異なりますが、自分の嗜好はひとまず置いておいて、一般的に受ける価値観を優先させたほうが安全であると思います。
中心からの半径が広がれば広がるほど、競合が増えるのは必定です。
ならば中心に近いのなら、将来的にも勝負できるのではないかと判断をしたのです。
■「新しさ」という価値観は、時が経過すればするほど、平たくなっていきます。
■「静けさ」という価値観は、将来にわたって保障できるものではないかもしれません。
■「規模」という価値観は、個人の生活においては、何ら影響を及ぼしません。
■「景観」という価値観は、慣れてしまえば、いつまでも長続きしません。
■「おしゃれ」という価値観は、後でいくらでも作ることができます。
そんな中で、「利便性」という価値観は、他の価値観より少しだけ、不変的であるように思えます。
自分の嗜好でいうと、少々不便でも構わないので、「静かさ」と「景観」が優先されますが、大衆受けはしないかもしれません。
なぜなら、今後ますます発展していき、今以上に生活の一部として定着するであろう、「ネットの世界」では、数値化できないものは、選択条件になりにくいからです。
今もそうですが、これからはあらゆる情報が何らかの形でネットの世界に登録されていくことになるでしょう。
そうすると、人は、無限に溢れる情報の中から、自分に必要な情報を選択するという作業に追われることになります。
そのときに、曖昧模糊とした感覚的な表現では、コンピュータの絞り込みに限界があるため、結局は、数値化されたもので情報を一定絞る必要が生じてきます。
パパが重視した「近さ」は、数値化すると「時間」「距離」で現すことができます。
その中でも、人が日頃から意識することの高い、「時間」が最も優良なファクターになるような気がします。
ということは、まず検索時に、「○分以内」と入力をする確立が相当にあるはずです。
どれだけ多くの人の目に触れるかということが最初のフィルターだとすると、この段階で○分以上のものは、早くも脱落してしまい、スタートラインにすら立てない可能性があるのです。
一昔前までは、「○○のような感じのもの」といったら、その事情に詳しい専門家が、「××か△△」などと、依頼者の気持ちを上手く察して、希望に近いものを提示するようなことができたに違いありません。
しかし、今は、効率化、標準化の名の下に、誰がやっても失敗しないように、数値での絞込みという機械的な条件が絶対になっています。
つまり、これからの社会では、数値化でき、そのうえで他と比較をして、数値上有利に見えるようなことをしなければ、誰からも選ばれないということになってしまいます。
どんなことにしろ、他人から選んでもらうためには、まずは、数値化の意識を高める必要があると思います。
本日のパパからのメッセージは、
「数値化できないものは誰からも選ばれない!」
です。
そして、もうひとつ、パパが個人的に「中心に近い」ことについて優先度を高めた理由は、「気軽さ」です。
ちょっとしたことにでもハードルとなる可能性があるので、できるものは排除しておくべきです。
なので、「どうぞお気軽に!」といった感じです。
今日の申込みによって、すべてが最終的に決定したというわけではありませんが、前回とは異なり、不安を煽らされる態度、言動は見受けられませんでした。
少し期待をして、結果を待ちたいと思います。