その171 非科学的なことを含めて、自分の記憶を大切しよう!

「この教室の中で龍に遭ったことがある人?」という茂木健一郎さんの質問に、パパの斜め後ろの方が平然とまでは言わないけれど、堂々と手を挙げていました。

その方は、別の方の背中に白い光のような龍を見たそうで、写真にもとってあったそうです。

昨日の茂木健一郎さんの朝日カルチャーでの講義では、冒頭「龍に遭った」話がとても盛り上がりました。


「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げらたあの方も、歌舞伎役者のあの方も平然と「龍に遭った」話をされたそうです。

実際の龍に遭ったことのある方の話では、どこぞのお寺に水晶を持って行き、高僧に選ばれし人は、龍を水晶の中に入れて貰えるそうです。

「行きてぇ〜」

ちなみに、龍はだんだんと成長してきて、水晶の中には納まりきらなくなり、その人について回るそうです。


厳しい生き方をした人のほうが、龍に遭う確立が高いそうです。

極限状態では、脳が活性化して、普段以上に五感が鋭くなるため、普段とは違うものの見え方をするのでしょう。

茂木さん曰く、「脳は現実の仮想の区別が正確にはできない」とのことです。

統合失調症の方などは、まさにこの状態で、四六時中、幻覚や幻聴とお付き合いをしているのです。

実は、人は誰しも、このような状態を少なからず保有しているのかもしれません。


ところで大事なのは、この仮想世界を横にうっちゃらないことです。

茂木さんは、「当人が遭ったと言っているのだから、それは認めるべき」と、仰っていました。

科学的に龍の存在を否定することなどは意味がなく、大切なのは、龍に遭ったと信じている事実だそうです。

科学者の立場としては、龍の存在については語ることができないけれど、目の前の事実ではなくて、人の記憶のような仮想世界を含めてが脳科学であるという茂木さんのスタンスにロマンを感じます。


昨日は、龍の話のほかに、

■Boston Dynamics社のBig Dogというロボットの話。

 http://www.youtube.com/watch?v=W1czBcnX1Ww&eurl=http%3A%2F%2Fjp%2Emakezine%2Ecom%2Fblog%2F2008%2F03%2Fboston%5Fdynamics%5Fbig%5Fdog%5Fn%2Ehtml&feature=player_embedded

日本のロボットは、鉄腕アトムの影響で、人型がずいぶんと研究されているけれど、人型である必要性はない。

実用的なものを考えているアメリカでは、ロボットに対する考え方が合理的である。

アメリカでは、最もロボットが活躍できる戦争で活躍するための研究が中心になっている。


アンドレイ・タルコフスキー監督の「ストーカー」

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC

皮肉なことに知識人は案外望むべきものを持っていない。

逆に足の不自由な娘は、明確に希望を持っていた。


がありました。


そして、本題は、ミラー・セルフ・リコメーションの先駆け的な論文(1970年)を英語で読みました。

チンパンジーは、鏡をとおして、それが自分自身であるか、直ぐに学ぶことができていました。

他人と意識するのか、自分と意識するかで、行動が変わるようで、結構重要なことのようです。

ちなみに、女性が化粧を施すと、これは他人とみなしているそうで、ここが男性とは違う発想ができる源なのかもしれません。


で、いまくまとまりませんでしたが、本日のパパからのメッセージは、

「非科学的なことを含めて、自分の記憶を大切しよう!」

です。


パパ自身の経験では、幻想、幻覚には縁がないつもりですが、それでもこれらが起こった場合は、注意しなければならないと思いました。

自分で感じたことを変な制約をつけずに記憶として留め、変に悩んだりしないほうがよさそうです。