その173 感情を排して物事を判断してみよう!

過去の経過を知っているだけに躊躇してしまうことがあります。

「あのときはあんなに安かったので、今は高すぎてもったいなくて買えない」とか、

「一度、断られたことなので、きっとダメだろうから頼むのを止めておこう」とか、

現時点での判断材料にはなりえない過去の出来事を引っ張り出してきて決断の材料に使ってしまう。

機会を逸しているようで勿体ないです。


もちろん「直感」的に、やばいと感じることはあるかもしれませんが、上の例は「直感」ではありません。

理由が明確だからです。

明らかに「悔しい」とか、「嫌な思いをしたくない」という類の感情に流されています。

人間関係の構築は別ですが、ビジネスやお金にまつわる決断においては、判断材料から感情は排除すべきです。


例えば、上の例のような過去体験をしていない人が自分の立場だったらどう思うか?

客観的なものの見方をしてみましょう。


よくよく考えてみると、パパ自身も、ついつい過去体験に引っ張られて、客観的な判断ができていないことが多々あるようです。

■まだまだ値が下がりそうだとわかっていながら、高値で掴んだ株を手放せなかったり、

■ある時点で思いついたアイディアに固執し、後から出た他人のアイディアを受け入れられなかったり、

ついつい感情に流されていることがあります。


行動経済学については、1冊の本も読んだことがないのですが、人間の合理的ではない判断が介在する経済行動についての分析らしく、興味を惹かれます。

逆に言うと、人間は過去体験に引っ張られるので、それを逆手にとって商売をすれば上手くいくのかもしれません。

「値下げ」「囲い込み」などは、その典型でしょう。

「あのときはあんなに高かったのに、今はこんなに安い」とか、

「一度、お世話になってよくしてもらったので、再度お願いをしよう」とか、

実は、世の中に溢れているサービスは、意識/無意識は別として、人の感情を逆手に取ったものなのかもしれません。


「値下げ」「囲い込み」は悪いサービスではなく、利用しないよりも、利用したほうが合理的であるとは思いますが、それでも自分で判断をして、よりよい方法を模索する必要があると思います。

これらのサービスにのっかているだけだと、自らの行動において決断を強いられる場面が少なくなってしまい、勘が鈍ってしまいます。

まずは、自らの感情に流されることなく、積極的にアプローチをしてみることが大事だと思います。

アプローチをしてみたら、過去体験よりも、もっと素晴らしい体験が待ち受けているかもしれません。

もちろん、過去体験には勝らないということも多いでしょう。

その場合は、元の鞘に収まることができればそうすればよいし、収まることができなくても、新しい体験ができたことを財産に次のチャンスで生かせればよいのです。

選択肢を拡げることができれば、それはある意味成功といえるはずです。

極端ですが、失敗をしても命まで取られるものではないはずなので、客観的な判断のもとであれば、積極的にアプローチしてみて損なことは少ないはずです。

さあ、過去体験による感情は捨てて、俯瞰的に物事を眺めてみましょう。


本日のパパからのメッセージは、

「感情を排して物事を判断してみよう!」

です。


自分ひとりで判断ができないときは、誰かに相談をすることも大事です。

他の人の見解を聞いてみると、自分の過去体験から断ち切れることが多いです。

ただし、最終的な判断は自らの責任であることを忘れないように!