その175 皆が「誇り」を感じられるような組織を築こう!

気の置けない仲間と久しぶりに飲みに行きました。

たわいもない日常の話から、仕事への熱い思いへシフトしていく、これぞサラリーマンの酒宴といった感じでした。

それぞれが信念を持ちながらも、それを実践できる立場にある人、できない立場にある人、それぞれに悩みがあるようでした。


基本的に与えられた仕事をこなすのがサラリーマンの役目なので、一見信念など不要のように思えますが、パパは信念が大事だと思います。

まずは、企業のミッション・ステートメントを理解し、その中で自分のポジションなりの信念に基づき行動をとると、どんな雑務であろうと主体的にこなせるようになるように思えます。

主体的とは、自らの匙加減により強弱をつけ、形式的に思える作業であっても、それに自分なりの付加価値をつけた作業とすることです。

もちろん、形式的な作業に全て付加価値をつける必要などなく、ものによっては感情を排し、機械的にさっと流すことも重要です。

外からはわかり難いですが、内面では自らの信念に基づき、作業のメリハリをつけるだけでも、モチベーションがあがります。


ただ、どうやっても、ある時点でモチベーションが薄らいでいくはずです。

順調にキャリアを積み上げることができる人など一握りなのです。

パパの勤務先に限ったことではありませんが、企業はいかに従業員に対して、モチベーションを保持させるかにもっと注力をそそぐべきだと思います。

人口分布が歪であると同じく、従業員の構成分布も歪な企業が多いはずです。

経済が右肩上がりに成長をしている時期は、なんやなんやで、それなりに事業が拡大していき、それにともなって多くの従業員が順調にキャリアを積むことができました。

しかし、今後はこのようなことはありません。

基本的には過去の経験則が使えないステージへ突入していくことになるのです。

このとき、どのような人的資源の活用が望ましいのでしょうか?


ここを真剣に考えることにより、企業としての魅力をアピールでききるかもしれません。

具体的には中高年層の活用です。

ただ、活用するというわけではなく、モチベーションを維持しながら働き続けてもらう仕組を作るのです。

それも、高額な給料とポストを与えずにです。


そのためには、何がモチベーションを維持するかを抑える必要があります。

「給料」「ポスト」以外に、人を突き動かすものがあるでしょうか?

それは「誇り」だと思います。

数値化できないどころか、ひどく曖昧ですが、人間最後は「誇り」が行動を支えるような気がします。

そして、この「誇り」は、1日、2日で築き上げられるものではなく、長期間にわたって熟成されるものです。

なので、企業は、従業員に対して常に「誇り」を感じるよう、最大限の配慮をする必要があります。

小さなことの積み重ねですが、従業員同士、あるいは企業と従業員が、相互に尊敬し合うような態度を有しておく必要があります。

これは、一見、穏やかに見えるかもしれませんが、実は厳しいものです。

尊敬は厳しさがないと生まれないのです。

人と人が真剣にぶつかりあい、必要以上に感情的にならずに、相互に認め合うような職場であれば、どんな立場になってもモチベーションを維持できるような気がします。

さあ、パパも自分のできる範囲で、このような職場の雰囲気を作るよう努力してみたいと思います。


本日のパパからのメッセージは、

「皆が「誇り」を感じられるような組織を築こう!」

です。


最小の組織とは、いうまでもなく「家族」です。

まずは、「家族」の中で皆が認め合い、家族の中の自らの役割や立ち位置を誇りに感じられるような関係を築きましょう。

そして・・、離れては暮らしてはいますが、もちろん、パパも君たちの家族です。