その179 強みを見極め、物事を単純化するクセをつけよう!

早起きして、ちゃちゃっと行動をすると1日が長く使えます。

5時30分から1時間くらいランニング。

帰ってきてシャワーを浴び、朝食を摂った後、コーヒーを飲みながら新聞を読んでも、まだ8時前です。

部屋で、ソニー・ロリンズの「St.Thomas」を聴きながら、溜まっている稽古をこなしました。

就寝前に考えて2度ほど挫折した稽古も、朝であれば、すっきりと回答できます。

1日の早い時間帯のうちに、ひと仕事を終えてしまえば、随分と気分が楽になります。


スタートがよかったせいか、余裕時間が捻出でき、そのおかげで、断片的ながら、懸案事項のいくつかについて、前に進めることができました。

なんというか、ゆとりを持たなければなりませんね。

予定外の行動の中で、新鮮な気づきがあり、それが決断に結びつきました。

効率化は求めなければならないことですが、週に1度くらいは効率化を忘れて、ある程度まとまった空き時間をスケジューリングしておき、その瞬間に自分で最もやりたいことにあてるということも大事であるように感じました。


今日の午後、思いつきで、ふらっと商店街を歩いてみました。

雨が降っていたせいもあり、出歩いている人も少なく、目的の家具店にいたっては、誰も客がいませんでした。

暇なせいか、店員がいろいろな話をしてくれます。

知らない業界の話題を聞くのは、それなりにおもしろかったです。

ニトリのこと、大正堂のこと、村内家具のこと、IKEAのこと・・

それぞれの見方はあるでしょうが、この店員曰く、ニトリもIKEAも決して品質は悪くない。

■数が出ているので中には粗悪な品が混ざっており、その商品を掴んだ人が、悪口を言っているだけだ。
■大量に注文をすること、専門知識のないパートを多く雇うことにより、コストを下げる手法は、なかなか他店で真似しようと思ってもできないし、やったところで、なかなか追いつかない。

「シェアの確保」「人件費の抑制」というのが、どこの業界でも勝ち残りのための、ポイントになっているようです。


翻って、パパの勤務先はどうなのでしょう?

シェアは中途半端です。
人件費は控えているほうだと思いますが、非正規職員の活用は今ひとつです。

このままではピンチです。

でも逆説的に捉えると、これらを改善していけば、生き残れるのではないでしょうか?。

では、どうするか?


まず、シェアについて。

これは、そう簡単に増やせるものではないです。

でも、考え方によっては、こんな見方ができないでしょうか?

例えば、「ある地域では№1だ。」「この年齢層には強い」「分解してこのニッチでは№1だ」

このような強みを見出して、そこを足がかりとして、強みの周辺に、じわりと影響力を発揮するような戦略をとってはどうでしょう?

60歳の方に評判がよいからといって、20歳の方に同じ商品を同じ売り方で勧めても、大抵の場合結果は芳しくないでしょう。

なので、もし60歳の人に評判がよければ、まずは、50歳、70歳の人にどう興味を持ってもらうかということにターゲットを絞って対策を打つべきです。

強みを活かしてこそ、最小限の労力で、シェアを拡大できる方法であると考えます。


次に、人件費の抑制について

単純に正規職員をレイオフして、派遣の割合を増やせばよいというものではありません。

一定のスキルでも対応できるよう、ビジネスモデルそのものを変えなければなりません。

元来、どんな労働であろうとも、分解をすれば単純化できるはずです。

でも、実際はそのようなことをせず、経験豊富なスタッフが現場に当てられています。

では、なぜ分解をしないかというと、ある一定の割合で、複雑系の事案にあたるからです。

このような場合は、知識・経験をフル動員して解決に当たらなければならず、派遣職員などでは、対応できないと考えられていたためであると思われます。

しかし、やり方、つまりビジネスモデルしだいでは、単純系は派遣職員へ、複雑系は正規職員へというように、きっちりと誘導が可能であるはずです。

ニトリなどは、商品の説明はパートさんに任せているとのことでした。

全部の商品知識はなくとも、一定範囲であれば、経験期間が少なくても十分対応ができます。

そして、どうしてもわからないことがあるときだけ、経験豊富な社員へ廻せばよいのです。

それが故に、自らが積極的に商品を案内するというような、旧来の家具屋の営業スタイルはとっていまないのです。

とにかく、パート部隊で第一次受付をするということが、ビジネスモデルになっているようです。

この単純系対応は、極端な話、派遣社員の力すら借りずに、コンピュータである程度まかなえるはずです。

インターネットの活用などにより、顧客を主体化させれば、その率はあがり、複雑系の仕事が減っていくのです。


今後は、あらゆる商売で、同じような流れになっていくでしょう。

強みを活かし、複雑系業務にならないように単純形業務のフィルターを幾重にも張り巡らせること。


だからこそ、「強みは何であるか」「どのように単純化すれば効率的か」といった、スキルが望まれます。

なんにでも興味を持ち、他人の話に耳を傾け、自分に置き換えて考えるクセをつけてみましょう。


本日のパパからのメッセージは、

「強みを見極め、物事を単純化するクセをつけよう!」

です。


強みでない部分に力を入れて、あるがままに事象を捉えて考えてみても、それこそ時間の無駄です。

まとまった自由な時間は必要ですが、何に使うかは合理的に判断しましょうね。