その187 不安になったら、不安と正面から向き合い、その正体を突き止めよう!
時々、外国の町を一人彷徨っている夢を見ます。
そこは、ニューヨークであったり、ホノルルであったり、カルカッタであったり、モスクワであったりと、行ったこと/行きたいという願望の有無に関係なく、突如として現れます。
共通した特徴としては、宿泊すべきホテルが決まっておらず、それを探すというシチュエーションであることです。
見ず知らずの土地に一人で居る不安から脱却しようと、ホテルといい安定できる場所を探しているのです。
フロイトの本など学生時代の一般教養以来読んだことがないので、心理学の基礎知識がなく誤っているかもしれませんが、素直に考えると、現状なにかしらの不安があり、早く安心したいということを望んでいるように分析できます。
ある程度大人になってしまえば、人生の中で、不安が皆無であることなど恐らくはないはずなので、これらの夢が、現時点での自身の状況を的確に表しているから、すぐさま現実世界において、安定のためになんらかの行動を起こさなければならないということはないと思います。
まず「不安」の尺度を図ってみましょう。
パパの現状は、自分の望むべきものではないと思っています。
自分の意思とは無関係に、すべての環境が一変してしまい、実に多くのものを失いました。
将来に対する、淡い夢や、その夢のために費やしてきた努力なども、無になったかのような感覚でした。
あんなにがんばってきたのに、報われないということに対して、ずいぶんと悔しかったし、問題を解決することができなかった自分自身が情けなくもありました。
ただし、過去の自分が思い描いていた状況と比較をして、現状が望むべきものでないという事実はありますが、「不安」という感覚とは別であるような気がします。
現実が理想に近づけば安定してくるというものではありません。
理想とかけ離れていても、現実を受け入れることにより、不安は解消されます。
過去の苦い思い出は、あくまでも過去のものなので、これが不安の要因にはなり得ないのです。
でも、パパが見た夢は、どう考えても、「不安な世界からの脱却」でした。
パパは一体何を不安がっているのでしょう。
具体的に思い浮かぶことは3つ。(あまり具体的なことは書けないので一言で表します)
「約束」「宿題」「挑戦」
■一度約束を破ってしまうと、破ることに対する制御が利かなくなり、自分の解釈で平気で約束を破る人間になってしまいます。
約束を破ったときの心の痛みを誤魔化すために、破ったこと自体を正当化するために、ますます嘘の上塗りをしてしまうようなことすらあります。
少しくらい嫌な気分でも、まずは約束を守って、清々しい気分を味わいたいものです。
そして、約束を守ってもらうことを信じること!
相手を信じていればこそ、相手もこちらの信頼に応えるというものです。
■宿題は、計画的にこなす必要があります。
大抵は、やり出せば苦痛でないのですが、何かと理由をつけて、後回しにしてしまいます。
毎日コツコツがダメなら、とこかで一気に片付けるなど、新しい解決方法を計画してみるのも手です。
何も手を打たずに時間だけが過ぎていくことを何とか打破しなければなりません。
■新しいことに取り組むときは、ワクワク感がある反面、イヤイヤ感もあります。
ストレス覚悟での挑戦のはずなのに、いざ始めようとすると、心配事が増え、面倒くさくもなってきます。
保守的な居心地のよさに安住しては成長しないとわかっていても、ついついぬるま湯に浸ったときのように、なかなか動かなくなります。
これまでの経験を思い出してみよう。
やってみてよかったことと、やってみて後悔したことと、一体どちらが多かったでしょう。
そうです。まずはやってみること!ダメだったらやめればよいのです。
不安を分解してみると、個別には小さいことであり、解決手段がありそうで、乗り越えていけそうなことばかりでした。
ところが、これが要因を分解せずに、獏とした塊のまま相手にすると、対処のしようもありません。
向き合うのは辛いかもしれませんが、不安になったときは、きとんと原因を突き止め、ほんのささいなことでもよいので解決できることを探し、実践しましょう。
本日のパパからのメッセージは、
「不安になったら、不安と正面から向き合い、その正体を突き止めよう!」
です。
今年も半年が過ぎ、その間いろいろなことがありました。
振り返ると、数か月前は、先の展望がわからずに、未来より過去のことばかりを考えていましたが、今は、少しだけ落ち着きました。
職場での不平・不満はありますが、一度地獄を見たパパなので、大抵のことには耐えられます。
不安な気持ちからの耐性がつくだけでも、不安を経験した価値があるっていうもんです。