その188 効率的なものを目指して、日々改善に取り組もう! あと固定費は減らすこと!

昨日、勝間和代さんの講演会へ、紀伊國屋ホールへ行ってきました。

「サラリーマンがお金持ちになる10の方法」というテーマで、日経マネーの鈴木編集長との対談です。

勝間さんと鈴木編集の対談は、以前八重洲ブックセンターで拝聴したことがあり、そのときは、純粋に投資・金融商品の話が中心だったので、昨日も同じような内容かなと思っていましたが、今回はお金を貯めるための心構え的なな内容で、個人的には断然面白かったです。

体系だてて、お金持ちになる方法を10個あげて説明をしていたわけではなく、両者の対談の中に、これらのヒントが散りばめられているといった内容です。

パパが拾えた部分について、纏めてみます。

<原則篇>
■収入を増やすか、支出を減らすかしかない
 → どちらか一方に目がいってしまいがちであるが、「お金を貯める」両輪である。
   地味だが、支出を減らす意識が大事。
   支出を減らすことのクセをつけると、ケチが楽しくなる。

■正しい情報を掴み、時間をかけてコツコツと実践していく
 → 画期的にお金が貯まる方法はない。
   正しい情報を収集するクセをつけ、その情報を分析をして、地道に実践していくしかない。
   (ランチなどを利用して、他の人のやり方を吸収し、取捨していく方法がおすすめ)
   これには、時間がかかることを覚悟しておくこと。すぐに成果はでないが継続することが大事。

■自分の得意分野で勝負する
 → 「断る力」が大事。
   自分の苦手分野のオーダを少しづつ減らし、自分の得意分野をオーダを少しづつ増やしていくと、いつの間にかその分野のエキスパートになっている。
   自分の武器ができると、○○会社の××さんから、××さんの○○会社に変化する。
   自分の得意分野にコツコツ寄せていくことを心がけるべし。

■短い時間で多くのリターンを得るためにできることが何であるかを考え、少しづつ実践していく
 → 労働の基本は肉体労働であると心得よ
   なので、この肉体労働的な疲れからの解放=時間短縮に価値が生まれる。
   時間を短縮することで直接的にリターンが増えることは少ないかもそれないけれど、間接的には効果がある。
   メールのカスタマイズ、マクロの活用、ボイスメールなど、技術を覚えることを惜しむな。
   最初に多少の労力がかかったとしても、時間を短縮できることにより、あとで必ず効果が現れる。
   一つ、一つは地味でつまらないことであるが、時間短縮を見つける快感を覚え、ゲーム感覚で探していくと、そのうち楽しくなってくる。

■会社に人生を預けるな
 → 会社の業績など、所詮7割は外部要因で決まってしまう。
   なので、いくら優秀な経営者がいても、会社が潰れてしまうことは普通にある。
   よって、会社にすべてを委ねるような生活は危険。
   会社から離れても、食べていくだけのスキルは身につけておこう。
   そして、①3〜6か月間の生活費をためておくこと、②借金を背負わないこと

■とにかく固定費をあげないことを心がけるべし
 → 固定費を減らすことは難しく、現時点では重荷になっていなくても、環境の変化があったときに、これが足枷になってしまう。
   固定費さへ少なければ、それ以外の部分は、環境や生活スタイルに合わせて、フレキシブルに対応がとりやすい。
   住宅、保険、自動車など、固定費がかかってしまうものは、なるべく変動できるものにすべき。
   具体的には、賃貸住宅、1年掛け捨て保険、レンタカーの活用など。

金融商品篇>
■分散が大事(投資先の分散<時間の分散)
 → 有り金をはたいて一発勝負などということは絶対にNG
   とにかく分散をしてみる。
   金融商品の分散もあるが、より効果的なのは、時間の分散。
   ドル・コスト平均法を用い、無意識に投資をすることがおすすめ。

■住宅は賃貸で十分
 → 賃貸が基本。
   1000万円の頭金で4000万円のローンを組んだとして、半年後、不動産の価格が5000万円から4500万円に下落をした。
   このとき、資産の下落は、5000万円に対する500万円の下落つまり10%ではなく、1000万円に対する500万円の下落つまり50%と心得よ。
   このようなリスクの高い投資に、偏った投資をすべきではない。
   たとえ頭金が多くても、リスクが高すぎる。
   どうしても不動産が欲しければ、株、債権に加え、REITなどで投資をしたほうがリスクヘッジできる。

■自分年金を作る
 → 公的年金は当てにできないことが前提。
   なので、60歳までに3000万円貯めるべし。
   若いうちから、こつこつ実践していれば決して高いハードルではない。
 
■生命保険は掛け捨てが基本
 → 子どもの年齢に合わせて、毎年見直すことが理想。
   それができないなら、せめて逓減型を選ぶべき。
   養老などの金融商品的な保険は、保険会社の人件費が高い分だけ、他の金融商品に比べて割高。
   面倒くさがらずに、見直しをしてみよう。

<生活篇>
■車は必要なときにレンタカーで十分
 → 税金、車検代、駐車場代、保険など、いくら固定費がかかるか計算してみよう。
   いかほど利用するのか?もし週末しか利用しないのであれば固定費が勿体ない。
   いつでも、どこでもレンタカーを借りることができるので、それで十分ではないか。
   カーシェアリングもまだ高い。

■洋服は安物買いをしない
 → 値段÷着る回数で計算しよう。
   安物買いをしないこと。見る人が見るとわかってしまい、そこで損をすることもあり得る。
   クリーニング代がばかにならないので、形状記憶が基本。

■加工度の低い食品を買おう
 → レシートを捨てないで取っておくこと。(結構食費に費やしていることが把握できる)
   食品を選ぶときは、加工度の低いものを選ぶこと
   外食産業の原価は、概ね40%。つまり自分で食材を買えば、美味しいののを安く食べることができる。
   タンパク質を中心に、野菜+淡水化物を食べると健康になる。


<自己投資篇>
■収入の10%(できれば15%)を自己投資に回そう
 → 金融投資よりもレバレッジが効く。 
   とにかく英語。日本は過当競争なので、いくら優秀で埋もれてしまう可能性が高い。
   なので、海外で勝負できるようにしておくこと。
   教材も充実しているし、スカイプを利用した英会話授業などリーズナブルになってきた。
   資格は、就職などの入り口では必要であるが、案外役に立たない。

■本の選び方、読み方
 → まずは立ち読みをしてみてから選択してもよい
   外見が立派な本は、中身も充実している可能性が高い
   翻訳本は、版権を購入する際に一度、出版社のフィルタがかかっているので、失敗が少ない
   速読はスポーツなので、理論よりも実践
   速読(フォトリーディング)は、早く読む技術ではなく、斜め読みの技術である

■問題提起しながらテレビ番組を見よう(守破離の精神)
 → だらだらとテレビを見ない
   目的(収入が増えるか支出が減るか)にマッチした番組だけを見ること
   万人受けするような番組では、広告収入が思うように増えないということがわかってきた
   なので今後は、ターゲットを絞ったコンテンツが増えていくであろう
   (BSシャパン、日曜12時からの「カツケン」に注目)
   テレビを見るときに、自分自身で問題提起をしながら見ないと、せっかくの情報が流れてしまう。

クロスメディア(多面的)な情報収集を心がける
 → さまざまなメディアから情報を収集すること
   偏った情報から判断をせず、多面的であることが大事

■寄付できるくらいの余裕
 → 寄付したからといってお金持ちになれるわけではない。
   大事なのは、寄付できるくらいの気持ちの余裕
   結果的に気持ちの余裕のあるところに、お金が流れてくる
   

まあ、つまるところ、「贅沢をせず、コツコツと日々改善に取り組む」ことのようです。

あと、固定費に縛られない生活を送ること。

この2点を実直にやっていけばお金持ちになれるような気がしてきました。


本日のパパからのメッセージは、

「効率的なものを目指して、日々改善に取り組もう! あと固定費は減らすこと!」

です。


お金持ちになるための特効薬はありません。

地道にひとつひとつのことを成し遂げることが大切です。

ただ、あまり息苦しくならずに、楽しく改善していくことをお忘れなく!