その191 目いっぱいではなく、八分目を心がけよ!
自分自身の短慮に嫌気がさします。
あわや資金がショートするところでした。
勤務先の財形を解約したのですが、事前の試算結果より、随分と少なかったので、何かの手違いで振込みエラーか何かになってしまったと軽く考えていました。
ところが、「不足分はいつ振り込まれますか?」などと、悠長なことを担当部門へ聞いたところ、実は試算結果が誤りであり、今回の支払額が正解とのこと。
「が〜ん。」一瞬目の前が真っ暗になりました。
聞けば、1本満期になった契約の満期金額を別の契約に充当していたのですが、試算時点で誤って、二重に計上してしまったとのこと。
いわれてみれば、昨年はじめたばかりの契約の解約返戻金が、あんなに高いわけもなく、ちょっと考えれば、試算結果の誤りに気がついたはずなのに、全く何をしていたんだろうという感じです。
もちろん、試算をしてくれた人のミスがなければ、よかったのですが、忙しい中、手計算(エクセル)で無理やり試算をお願いした手前、あまり文句を言える筋はありません。
だいたい、文句を言ったところで、解約返戻金が増えるわけでなく、相手の気持ちを害するだけなので、振込みの状況を調べてくれたことに感謝をして、クレームは言いませんでした。
昨日に引き続いての「三毒追放」です。
システム屋の端くれとしては、「試算照会システムくらい組んでくれよ」という気持ちもありますが、ないものは仕方ありません。
まずは、現実を受け入れて、そこからどう解決していくかです。
そのためには、まず事実を把握し、現実的な対応案をあげてみることです。
<事実>
■手元資金は、X円である。
■払込金額は、Y円である。
■よって、現時点での不足額は、Z円である。
■期限は、●月●日である(あと○○日である)
<対応すべきこと>
■あと○○日以内に、Z円を調達する。
<対応案>
A案 定期の崩し+外貨預金を解約+株式の売却
B案 親に借りる
C案 銀行で借りる
D案 勤務先で借りる
E案 A案〜D案の組み合わせ
では、どの案を採用するか?
C案は、期限がなく現実的でありません。
D案は、相談をすれば可能かもしれませんが、勤務先に縛られるのは、大きな意味でリスクがあります。
というわけで、A案かB案がベースになります。
どちらが有利か?
感情を一切捨てて、現実的に有利なのはどちらかということを考えます。
利息がなければB案、あればA案というのが、前の問いに対するパパなりの回答です。
したがって、まずはB案(親に借りる)から交渉すべきであるという結論に達します。
で、早速の交渉です。
素直に事情を話し、自分でも支払える財力があることを証明した後、余裕資金(普通預金)があれば、、無利子で貸して欲しいということを率直に頼んで見ます。
答えは、拍子抜けするほど、あっさりとOKがでました。
いやー、交渉してみるものです。
早々に、契約書を作成して、来月からきっちりと返済していかなければなりません。
(親と言えども、テキトーに貸し借りをすると、後で税務署から追徴課税を取られてしまうことが多いようです。)
結果、なんとか、資金のショートを免れました。
親には感謝です。
ただ、やや自画自賛になってしまいますが、今回の資金ショート事件のポイントは、実は、最悪、自己資金でもZ円を賄えたという事実です。
そうです。どんなシチュエーションであろうと、有り金全部を突っ込んではいけないのです。
換金しやすいとかはあまり気にせず、年収の半分くらいの余裕資金があれば、今回のような緊急事態にも何らかの対応がしやすくなります。
お金に限ったことではないかもしれませんが、余裕がないと、柔軟な対応が困難になりがちです。
で、本日のパパからのメッセージは、
「目いっぱいではなく、八分目を心がけよ!」
です。
もちろん、自らの努力に関しては、全力を出し切ることが大切です。
ここで言っているのは、お金とか、時間に加えて、何かに相対するときの自分のスタンスのようなものまでも含みます。
上手くいかなかったときを想定して、あらかじめ逃げ道を残しておくようなイメージです。
逃げ道があるからこそ、安心して、勝負ができるのです。