その196 達人の「まね」をしよう!形ばかりではなく精神を!

勝間和代さんの講演会へ行ってきました。
丸善丸の内店で行われた、AERA MOOK「まねる力」刊行記念のイベントです。
AERA MOOK「まねる力」は、勝間さんが16人+4人の著名人インタビュー+3人からのコメントで構成されれいます。
講演会では、時間の関係で、24人すべての読みどころを解説というわけには行きませんでしたが、勝間さん自身が冒頭に仰っていたように「講演」というより「読書会」のように、会場の雰囲気とか、話の流れにより、何人かのエピソードを拾っていくという感じで進んでいきました。


<エッセンス>
■「まねる」ことを恥じてはいけない。
■その道の達人になるには、「1万時間の法則」があるため、普通はその域に達しない。
■なので、エッセンスを盗んでしまおう。
■達人に、具体的に質問をしてみるのも有効な手段である。
(例えば、「徹子の部屋」の収録の際、黒柳徹子さんに「インタビューのこつ」を聞いてみた。
 答えは、「7割は、視聴者が聞きたいと思っていることを聞き、3割は自分が聞きたいと思うことを聞く」というものであった。)
■達人は、基本的には「教えたがり」なので、積極的に質問をしてみよう。
■そして、「まねる」ときは、「形」ではなく、「感覚」「考え方」「精神」などをまね、自分に合うようにアレンジすると、上手くいくことが多い。
■「守」「破」「離」を実践してみよう。
■また、上手にまねるコツは、「悪い見本」を決して「まねない」こと。


<対談のコメント>
酒井雄哉
・心と体が繋がっていることを意識する。複式呼吸のスキルは大事。

■谷英子
・立姿が悪いのは、座っている時間が長いから。
・現代の日本人のように、1日に10時間も座っているのは、人間の本来の姿ではない。
・したがって、骨盤がズレてしまうのは当たり前。
・なので、少しでもこれを改善するために、①座り方を工夫(重心を太ももの付け根に意識)し、②トレーニング(クロスバランス等)をしよう。
・そうすれば、リンパの流れがよくなり、驚くほど体調がよくなる。

■イネス・リグロン
・日本人の女性は、ボディー・ランゲージが下手。
・「美の意識」が欧米のそれとは異なっている。
・日本では「かわいらしさ」が美しいというような風潮があるが、美しとは、「妖艶」「魅惑的」「インディペンデント」なものである。
・髪は健康の証なので、伸ばそう。長い髪は異性にとって魅力的なものである。
・部屋に姿見を置き、自分の姿(できれば裸)を毎日見てみよう。自分が人からどのように見られているかを知っておくことが大事。

蒲島郁夫
・政治は「可能性の芸術」。
・科学は誰がやっても同じ結果が現れるし、機械は同じものができるが、政治は違う。
・政治は、本人のセンス・価値感が反映されるので、結果が違ってくるので、芸術と同じ。
・個々の事案に対して、丁寧にひとつひとつ判断していくこと
・自分はリタイアの身なので、高い報酬入らない。その分は夢(地方分権の充実)に充てたい。

長妻昭
・記者時代の取材能力という武器を政治の場でいかんなく発揮。
・得意技で勝負をしよう!
・地道に調べ上げ、問題分析をする政治家が少ない。
・選挙での投票率が低いのは、議員が変わっても、官僚が変わらないことを皆が知っているから。
・政治家も官僚もバランス感覚を磨く必要がある。

山田昌弘
・「格差社会」も「婚活」も、言葉が独り歩きして、真の概念が伝わっていない。
・生まれや出身に関係なく、誰もが平等にチャンスを与えられる世の中にしようというのが「希望格差社会
・しかし、経済的な格差ばかりが取り上げられ、平等なチャンスを与える世の中にすることについては、あまり議論されていない。
・幸せにははいろいろな形があり、多様な価値感を柔軟に受け止める考え方を身に着けようというのが「婚活」
・しかし、合コンに代表される、直接的な出逢いの行動のみが、「婚活」と受け止められ、価値感の醸成については、全く盛り上がっていない。
・これまでの固定観念を打破し、多様な生き方を認める社会へのシフトが必要。

小渕優子
少子化対策について、コツコツと提言をしてきたことが少しづる受け入れられてきて、政策に反映された部分がある。
・やってみるもんだ。
・ただ、50代、60代の政治家は、当事者意識が薄く、ギャップがある。
・環境問題に並ぶ大きな問題なので、もっと可視化して、国民意識を高めていく必要ばある。
・「子どもを歓迎しているぞ」という、ちょっとした態度(子どもと目があったらニコッと笑う、ベビーカーを持っているお母さんが居たらドアを開けてあげるなど・・)が大事。


<その他>
イノベーションは若者からしか起こらないので、そのチャンスを若者に与えよう。

■我々は、できる範囲で自分の才能をリソースし、若者にチャンスを与えるよう意識をしよう。

■苦手なことは、得意な人にをうまく利用して悩まないこと。
 うなくいくの見たら、ノウハウをまねしてみよう。

■夢は口に出してみよう。
 それを聞いた他人から思わぬチャンスが舞い込んでくる確立が高くなる。


思いつくまま、講演の内容を箇条書きにしました。
いつもながら、勝間さんの講演はモチベーションがあがります。
「まねる」実勢していきたいと思います。


本日のパパからのメッセージは、

「達人の「まね」をしよう!形ばかりではなく精神を!」

です。


目に見える形と、目に見えない精神では、どうしても形ばかりが気になります。

しかし、形をみた後に、自分なりにあらゆる角度で解釈してみましょう。

それが、本質であり精神に近づく方法です。