その198 迷ったら行け!
季節毎に丸の内カフェで開催される、大高翔さんの句会へ参加しました。
句会のイベント名が「サンダー・ナイト・フィーバー」。
そうです。お題は「雷」でした。
「雷」は、夏の季語。詳細に言うと、歳時記では「三夏」、気寄せでは「七月」に分類されているとのこと。
傍題として、「雷電」「雷鳴」「雷声」「雷響」「雷雨」「鳴神(なるかみ)」「いかづち」「はたたがみ」「遠雷」「迅雷」「日雷」「落雷」「雷神」「雷鼓」「はたたく」があるそうです。
ゴロゴロという音に重きを置いた聴覚的なものだそうです。
ちなみに、「稲妻」は秋の季語だそうです。
こちらは、稲光に重きと置いた視覚的なものだそうです。
この会も3回目になるので、2句投句することはわかっていたのですが、結局、直前まで1句しかできず、その場で1句推敲することになってしまいました。
しかし、参考資料として配布された「雷」の傍題を見ると、実に多様な言い回しがされており、今までになくスムーズに句が浮かんできました。
<事前に推敲した句>
■はたたがみ一直線に恋心
<その場で推敲した句>
■雷(らい)の音(ね)に肌触れ合いし兄と妹(いも)
投句が終わると、この句会お楽しみの、豪華スイーツの登場です。
今回は、ちょっと感動的ですらありました。
桃をトロントロンに煮込み、周りをシャーベット状に凍らせて中にクリームを入れ、上から苺を細かく角切りにしたソースをかけたものに、さらに雷を模した細い飴細工のトッピングをするというものです。
しかも、その飴細工の中に、パチパチ鳴るお菓子(シゲッキクス?)が散りばめられており、音でも楽しめるという、何とも素敵なスイーツでした。
大高さんも仰っていましたが、このお楽しみタイムは、他にはない、丸カフェでの句会の特徴であり、俳句というイメージと離れた独特の世界感を築いているのだと思います。
で、スイーツをいただきつつ、清記(全員の句を混ぜ合わせたものを各自に分け、一枚の紙に2句ずつ書き写す)をし、
清記したもののコピーが回ったところで、選句(自分でよいと思われた他人の句を選ぶ)、被講(選んだ句を読み上げる)、名告り、店盛りと続きます。
(ありがたいことに、今回のパパの句を選んでくれた方がいらっしゃいました。)
その後、講評があって、あっという間の2時間ちょっとでした。
見ず知らずの人たちと、利害関係がない中で、少し大人の遊びに興じるのは、愉しいものでした。
何より、「雷」というテーマ(お題)から、いろいろな発想や感性を垣間見ることができるのが、とても刺激になります。
一瞬、仕事があるから、キャンセルしてしまおうかとも思いましたが、行って大正解でした。
雷の句を読むことにより、パパの心の中にある分厚い雲から、ほんの一瞬光が差してたように思えます。
今年は雷の音を聞く間もなく、梅雨が明けしてしまいました(多少は雷はなったのでしょうが印象に残っていません。)ので、お目にかかれませんでしたが、「はたたがみ」には感謝です。
本日のパパからのメッセージは、
「迷ったら行け!」
です。
知り合いの居ない場所へ一人で行くのは、ほんの少し勇気がいることです。
なので、消極的な感情が起こるのは、至極当然です。
でも、そこで行動をとめてはいけません。
五分五分で楽しそうであれば、迷わず行動です。
リスクなどたいしたことありません。
行ってダメなら、ストレスなくやり過ごす試練だと思い、後で、笑い飛ばしてしまいましょう。