その201 読み終わった本の感想を他人に伝えてみよう!
春から取り組んでいる、編集学校の所謂オフ会へ行ってきました。
参加人数こそ少なかったのですが、これまで苦労をともにしてきた同士なので、話も弾みました。
「あの言葉を生み出したのは、この人なのかー」「この人からあんな発想がでてきたのかー」という、少なからぬ驚きもあり、残り1か月をがんばりきる気持ちになりました。
他人の発想の過程をこんなにも続けて見たことはないにも関わらず、実際には会ったこともないというミステリアスな状況が、とても不思議に心地のよう空気を醸し出していましたが、お互いにほんの少し正体がバレたところで、また違った空気が入れ替わり、それこれはこれで楽しそうな予感がしています。
しかし、ネット上でのやりとりから、人となりなどを想像していたのですが、さすがに実際に会った「旧知の同士」はギャップがあるものです。
まあ、お互いさまのところもあり、師範代に「詩的なところが持ち味」と言わしめたパパも、実際に会ってみたら詩的のかけらも感じ取れないかったことでしょう。
通常は、容姿や会話という瞬時に何某かの判断ができるところから、徐々にその人の内面へ向かっていくというのが普通でしょうが、この編集学校では、ネットの世界において先行して自らの思考の道筋を師範代はもちろんクラスメイトにも曝け出しているので、ギャップは外面との間に生じます。
で思ったのは、先にその人の内面の断片でもわかっていると、外面とのギャップはストレスにならないということです。
ストレスというのは、あまり良い言い方ではありませんが、上手く言い当てる言葉が見つかりません。
何というか、どんな人であっても、心をオープンにして許しあうことができるという意味です。
通常は、外面的(容姿に限定した話ではありません)だけで、判断をしてしまい、その人の内面を知ろうとしないことが多いのですが、内面にこそその人のしみじみとした良さがあるものです。
基本的に人の話は面白いものです。
人それぞれに、これまで歩んできた人生があり、その中で様々なことを経験しており、それはパパの人生と交わることがなかったり、深み、接した角度が異なっていたものなのです。
なので、これらの話は、必ずためになります。
思慮深い人、遠慮深い人は、口数が少なく、「ためになることはない」と判断をしてしまうような会話に感じてしまうかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
そういうときは、うまく話を引き出してあげることです。
パパも決してうまくはありませんが、相手が気持ちよく話しをするような質問をすることを心がけましょう。
質問が決まると、間違いなく相手も饒舌になります。
相手を気持ちよくさせることを心がけつつ、自分で聞きたいことを中に押し込めれば、最高です。
TOKYO FMの番組「サタデー・ウェイティング・バー」の仮想BAR「アヴァンティ」の常連さんたちの聞き方がパパの理想とするところです。
暫くの間勤務先以外で、知人などできることもなかったのですが、最近、少しではありますが、そのような機会がポツポツとあります。
昨日の編集学校のように、なかなか最初から内面までを知りえることはできませんが、機会を最大限楽しくするために、相手の話をうまく引き出すよう努力をしたいと思います。
そのためには、本などからいろいろな雑学的な知識を吸収することも忘れてはなりません。
この雑学的知識が多いと、よい質問ができるのです。
ところで、仕事の利害関係のない人との会話では、本に関する話をしていることが多いような気がします。
(もちろん、若い人たちとの会話をするためには、テレビのことも知らなければならないでしょうが・・)
昨日のオフ会では、それぞれが本屋で三冊の本を探し、それらを結びつけ、キャチコピーを作るという遊びをしました。
人それぞれの切り口があり、それぞれに工夫されたキャッチコピーなども面白かったのですが、何といっても、それぞれの作品(読んでいないものも含む)について一生懸命に説明をしている姿がとても好感が持てました。
本は自己を投影できる媒体だと思いました。
作品そのものはもちろん、自らの生活スタイルや思想をトッピングして、作品の魅力を倍増させていました。
これが、映画やテレビだと、作り手によって支配されている感が強く、自己投影できる部分がかなり矮小化されているような気がします。
本はその点、自由度があります。
自らの主観を人に伝えるという本の楽しみ方も「アリ」なのかもしれないと気がつきました。
本日のパパからのメッセージは、
「読み終わった本の感想を他人に伝えてみよう!」
です。
情報を発信したものに情報が集まるのです。
小さいうちは、本をテレビ番組やマンガに置き換えるのもありでしょう。
まずは情報を発信してみる、そして情報が集まってきたら、相手に気持ちよく話しをしてもらうために、上手に質問をする。
これを心がけてみてください。
最近、本の感想などをブログに書くことから遠ざかっていましたが、再開してみると、また新しいこと出会えるかもしれません。