その202 無からアイディアを捻出するときは、自分の中で制約条件をつけてみよう!
引っ越しの日までには、まだ少し間があるのですが、少しづつダンボールに荷物を詰め始めました。
1年弱しか居なかったのですが、随分と荷物が増えてしまいました。
特に本。
読め終えていない本も多数ありますが、新しい環境で腰を据えてじっくりと読んでみるもの、また素敵な感じがします。
それでも、この先どんどん増えていくであろう本たちを、このまま所有し続けていくわけには行きません。
わかってはいるのですが、ものぐさなうえに貧乏性なので、所有物を整理するという行動を起こせません。
今回の引っ越しも、さすがに雑誌は整理しましたが、単行本、新書、文庫本の類は、結局すべて箱に詰めてしまいました。
あたりの本だけ取っておき、はずれの本は思い切って捨てる習慣を身に付けたいです。
ただ、せっかく読んだ本の行方が気になります。
定期的にブックオフへ持っていくか、アマゾンで売ってみるか、図書館へ寄贈するか、知人にプレゼントするか、どんな形であれ執筆をした著者の思い、読書をしたパパの思いをつないで行ける方法が望ましいと思います。
英語の本であれば、Room To Readを通じて、途上国の国の子どもたちの元へ行き渡るという仕組みがあるのですが、日本語の本だと、そういうわけにはいきません。
調べてみると、ブックオフでRoom To Readへ寄付を告げると、買取額がそのまま寄付されるそうですが、所詮は、本ではなく金の寄付です。
もちろん、Room To Readの運営には、本だけでなく金もかかるので、立派な行為に違いはないのでしょうが、本が金に変わった瞬間に、芸がないというか、自分が読んだ本の物語が断絶されてしまうような気がします。
そのように考えると、知人にあげるのが、理想的なような気がします。
できれば、こーちゃん、もーちゃんに読んで欲しいけれど、まだまだ小さいので、そういうわけにはいきません。
では、どうするか?
やはり、勤務先の人たちでしょうか?
割合としてはビジネス本が多いので、これらの本を一人でも多くの人が読んでくれて、全体の仕事の効率がよくなったり、新しいアイディアが生まれてくれることが望ましいです。
ただ、それをどうやって展開するかが問題です。
ムリに押し付けても、たまたま興味があればよいでしょうが、興味がなければ、迷惑なだけで、きっと身も入らないでしょう。
できれば、押し付けではなく、積極的に本を貸し借りできるようなシステムを作り上げることができないものでしょうか?
真剣に戦略を考えてみたいと思います。
戦略を決めるにあたってキーワードは、直感的に
◇オフィシャル
◇スマート
◇ノーストレス
とします。
◇オフィシャル
・程度もありますが、勤務先の公認になることです。
・少なくとも、①掲示板を定期的に利用できること、②本を置くスペースを設けてもらうこと、は最低限認めてもらわなければならないことです。
・地道な草の根運動を通して、職員同士で、部門間を越えた知的活動を、ボトムアップでできるようになることが理想です。
◇スマート
・野暮ったいことは敬遠されるので、人目を惹くくらいに、センスのよいフレーム・システムを構築する必要があります。
・ここはまず敢えて、外見重視です。
・まずは知ってもらい、手にとって貰わなければ、中身がいくら良くても前へ進みません。
・ターゲットとする30前後の層がどのようなものに興味があるのかというマーケティングも兼ね、取り組んでみたいと思います。
◇ノーストレス
・人は面倒くさいと思ったら、間違いなく新しいことには手を出しません。
・なので、本の貸出または譲渡は、シンプルにしなければなりません。
・借り手の立場にたって、徹底的に気軽に借り入れられる、方法を検討する必要があるのです。
このように、何かのフレーム・システムを作る際には、自分なりのキーワードを意識すると、はじめおぼろげだった対象の輪郭が見えてきます。
人は、何かに制約を受けると、その条件下で一生懸命に思考を働かせるので、案外とよいアイディアが生まれてくるものです。
ひょっとすると、人は、限定された世界のほうが、生きるのが楽なのかもしれません。
本日のパパからのメッセージは、
「無からアイディアを捻出するときは、自分の中で制約条件をつけてみよう!」
です。
本の貸出システムは、徐々に形を作っていきたいと思います。
「此れくらのことができずして、一体何をなすべきか」という、自分自身に貸したトライアル的なテーマとして、構想して行動したいと思います。