その207 自然体で行こう!
思ったより良いなあと思える部分がある反面、思ったほどではなかったなあと思える部分もありました。
生活感が消え、何もない部屋に一人いると、この先の希望より不安のほうが大きいような気がします。
今日は、鍵の引渡しの後、照明器具を設置し、ハウスクリーニングをしてもらった後は、実家に戻ってきました。
まだ、ここに来て1年も経っていないのですが、随分と落ち着きます。
どん底のパパを明るく受け入れてくれた両親には感謝です。
15年間ぶりに親許で暮らしてみてわかったことは、親子の絆は不変であるということです。
どんなことがあっても、親は子を助けてくれるのです。
それなのに、得てして、子は親の気持ちを理解しません。
パパも、今回のことがなければ、自分の両親の子を思う気持ちに気がつかなかったままかもしれません。
皮肉なことに、君たちとの絆が削られてしまった分、自分は親との絆を深めたわけです。
パパの両親にしても、随分と悔しい思いをしたはずですが、パパを前向きにさせるべく、努めて明るく接してくれました。
このおおらかさは、是非とも、受け継ぎたいと思います。
事実を受け入れたうえで、人を許し、過去の柵に縛られることなく前を見つめるということを、自然体でできる両親は尊敬に値します。
パパはどうも、自然体ということができないようです。
元来は根暗で一人でいるのが好きなくせに、本当は虚勢を張って明るく振舞ってみたり、不安でいっぱいなくせに自信に満ちた態度をとってみたり、どうも演技をしているようで、それがために時々疲れてしまうのです。
ママとの暮らしの中で、そんな疲れた姿が現れてしまい、嫌気をさされたのでしょう。
今思うと、君たちと一緒に居たときのパパが最も輝いていたし、最も充実していました。
どんなに忙しがろうが、どんなに睡眠時間がなかろうが、全然疲れませんでした。
これが親と子なのです。
自然体でいるからこそ、長きにわったって、絆を維持できるのでしょう。
大丈夫。パパと君たちの絆はずっとずっと繋がっています。
どんなに離れていようと、どれほどの時間会えなくても、君たちの顔を見れば、きっと自然体で接することができます。
もっとおおらに、もっと前向きになって、何でも話せるよう、日々成長していきたいと思います。
本日のパパからのメッセージは、
「自然体で行こう!」
です。
ただ一方で、成長のためには、虚勢を張ることも大事です。
自分の居る場所と、虚勢を張った場所の差を埋めるために、努力をするからです。
でも、これだけではいけません。
この努力をも包み込むような、おおらかな自然体を体に染み込ませ、疲れた姿を他人に見せないよう努力をしていきましょう!