その210 「おもい」に思いを馳せよう!
編集学校のお題で、ある文章から中心となる言葉(キーワード)、補完する言葉(ホットワード)を拾って、それを包括する言葉(ニューワード)に収斂させるという稽古をしました。
お題の文章は、人間の「おもい」の冗長性、多重多層、ややこしい方面のことが書かれてしまいました。
その中でパパが創作したニューワードは、「シード・オブ・クラウド」(雲の種)です。
人間の「おもい」は、実は決して確固たるものではなく、常に形を変えながら動いていて、時には消えてしまうものです。
無限の可能性をどこまでも続く青空に例えてみると、可能性の源泉となる「おもい」は雲のようなものだと思いました。
そして、「おもい」とは、突如として現れているようにも思えますが、実は出現に至る理由があるはずで、それを「種」という言葉で表しました。
計画的に蒔かれたものが芽を出すこともあれば、どこかからいつのまにか飛んできたものが知らずに芽吹き、花を咲かせていることもあります。
「おもい」の実態としての曖昧さ、複雑さ、そして、自由さ。
どこに流れていくのかわからない自由さ、形を変える自由さ、突如生まれてくる自由さ。
「おもい」という実態のないものを「種」「雲」という実態のあるものに置き換えて思考を馳せる。
パパの「おもい」はどこから生まれ、どこに向かっていくのだろう。
青空に浮かぶ入道雲のように力強くもあり、霞のように儚くもあり、決して安定することがなく、曖昧なのです。
本格的な一人暮らしを始めることによって、これまでの人生の中で最も自由な環境に置かれることになります。
そのような状況においては、「おもい」が誤った方向に流れないように気をつけなければならないと思います。
ふわふわとした気持ちをぐっと引き締めよう。
これから先どんな雲ができあがるか?
そのための種は蒔かれているのか?
それともこれから種がどこからか飛んでくるのか?
たいしたことはできないけれども、社会貢献できるような人間になりたい。
すべては、この「おもい」に通ずる行動をすれば迷いが吹き飛びます。
さあ、「シード・オブ・クラウド」を育てよう!
本日のパパからのメッセージは、
「「おもい」に思いを馳せよう!」
です。
人間の思考の形成は、いつ、どこから、どんな影響を受けるのか予測不能です。
直線な雲がないように、真っ直ぐな「おもい」などないような気がします。
「おもい」は、曲がりくねったものであると考えれば気が楽になります。
どんどん曲がりくねって、グニャグニャな大きな雲になりたいと思います。