その227 スマートな持久力を身につけよう!

編集学校の最後のお題を出し終えました。

 ISIS編集学校 http://es.isis.ne.jp/index_main.html

迷った末に申し込んだのが3月の終わり。

4月から稽古が始まったので、ちょうどときを同じくして、とても悩み、落ち込んだ時期でもありました。

しかし今にして思うと、稽古により気持ちを切替ることができ、随分と救われたような気がします。

稽古をすることにより、その瞬間モードがチェンジし、しばらくはそのモードのまま突っ走れるのです。

例えるなら、ランニングをしている時に無の心境になる快感=ランナーズハイに似た感覚です。

家族のこと、仕事のことなど、日常の柵とは無縁の、五感を働かせた右脳も左脳もふるふるに使った思考の世界は、いつのまにかそれがないと物足りないくらいの麻薬的なものになっていました。


1日の中で、ブログを書くことに1時間から2時間くらい。

毎日ではないにしろ、稽古もやはり最低で1時間、多いときは5時間くらいかかっていました。

もちろん、そのほかに仕事もあり、隙あらば、仕事帰りに、講演会やセミナー、勉強会などにも参加していました。

4月からの4か月間は、随分とメリハリがあったような気がします。

ダラダラとせず、すぱっと切り替えて次の行動に移す。

隙あらば、ブログまたは稽古をやるといった時間の使い方ができるようになっていました。

予定どおりにことが運ばずに、苦しく思った時期もありましたが、なんとかこの日を迎えることができました。


これは、編集学校の稽古が、バーチャルな世界ではあるけれども、仲間がそばに居ると感じることができるためです。

他人のスピード感に関心したり、他人の回答に嫉妬したり、リアルでの人間関係が、バーチャルに落とされているのです。

刺激し合う関係とは、まさにこの関係です。

以前も述べましたが、名前くらいしかわからない他人なので、「適度な距離感」が保てるのです。

この大人な仲間たちに支えられ、怠け者のパパもどうにか期限内に回答を提出することができました。


そして、わがままな10人の生徒を嗜め、煽てながらも、ときには厳しく指導をする師範代には、いくら感謝しても言葉が足りないくらいです。

自分の答えを出すのに精一杯なのに、よくもまあ、10人もの相手ができるものです。

パワー全開のバイタリティーとは違う、スマートな持久力を持っていると感じました。

このスマートな持久力は、瞬間沸騰器のようなパパが持ち得ていない資質なので、師範代と交錯した証に、盗み、身に着けたいと思います。


本日のパパからのメッセージは、

「スマートな持久力を身につけよう!」

です。


この歳になって「卒業」のようなセンチな感覚を味わうのも悪くないです。

他人から見れば、意味のないことかもしれませんが、何かを成し遂げた充実感は、確実に人を成長へ導くと確信します。

1年前、仕事で障害が発生したため、一人事務所に残り、窓越しに打ち上げ花火を見ていました。

翌日に訪れる地獄も知らずに、ただ、音と光のズレを感じながら、大輪に感心を寄せていました。

今日で365日目です。

パパはこの1年間でどれだけ成長したのでしょう。

後退と前進を繰り返し、トータルで前進することが成長であるなら、ほんの少しだけ成長したと言えると確信します。

「君たちと会ったときに、恥ずかしくない人間でありたい」という信念のもと、1年後も成長したと振り返られるよう、誠実な努力をしていきたいと思います。