その281 大胆に行動を!ただし、確実な方法であるかをよく考えてから!

思ったほど天気は荒れておらず、少しばかり拍子抜けした朝でした。

朝6時代の天気予報では、東京の雨のピークは過ぎたといっていたので、すっかり油断して、隙あらば自転車で通勤してやろうかくらいのことを思っていました。

さすがに大人の判断をして切符を買って電車にのると、50%間引いている割には、途中で座れたりもしたため、全然たいしたことなかったななどと勘違いをしていました。


ところが、事務所のある最寄りの駅に着くと、パパが乗っていた線以外の2線については全て運休のアナウンス。

行き場を失った乗客たちが、駅構内に犇めいています。

改札までのほんの短いはずの道のりは、正月の初詣のようです。

いつの間にか晴れ間が見える空ではありますが、風が非常に強く、運休している線の延長にある北部方面は、雨が降っているはずです。

事務所までの数100メートルの道のりは、ビルの間から抜けてくる風や正面を流れる川からの風が複雑に絡み合い、途中何本もの壊れた傘が無残にも捨てられていました。

一瞬たりとも、自転車通勤しようなどと考えたパパが浅はかでした。

自然をなめてはいけません。


そして、事務所に着くと以外な光景が。

パパも通常より10分ほど早く家を出たのですが、結局着いたのはいつもより少し遅いくらい。

ところが、事務所には、普段であればもっと遅い時間に来ている人がちらほら。

聞けば、この人たちは、ニュースやこれまでの経験から、電車が止まったり、遅れたりする確率が高いと思ったので、いつもより30分とか、中には1時間も早く出だ人も。

「偉い!」

自らリスクを回避するような行動ができる人は大好きです。

結果、この日、事務所の最寄り駅を通る4線全てが、一時完全に止まってしまい、半分くらいの人がどこかで足止めを喰らうはめになっていました。

会社は、公共の交通機関が立ち行かなくなったため、半日分の休みは有休ではなく特別休暇という判断をしたようですが、遅れた人は、その処置に対してラッキーなどとは思わず、自分ができることはなかったか振り返ってもらいたいと思います。


リスクを察知して、それに対する対策を打つのは、動物の本能です。

どうもそこらへんが鈍くなってきてしまっているのか、それとも隙あらばさぼってやろうとでも思っているのか。

パパたちの仕事は、お客さんと対面で何かをするというわけではなく、どちらかというと最前線に居る人たちをサポートする役回りです。

なので、突然一人、二人欠けても、どうにも仕事が回らないということはありません。

しかし、どんなに雨が強くても、風が吹いても、お客さんのために店を開けなければいけない仲間がいるのです。

その人たちのためにも、こういう天気の日には、スタートを早く切って欲しいのです。

通常の日も、いつ電車等の公共交通機関が遅れるとも限りません。

したがって、せめて始業の10分くらい前までには座席に着くくらいの余裕が欲しいです。


そして、もうひとつ。

電車が止まってしまったときに、どのような行動をとるかということでも、対応が分かれました。

1 電車を降りて、他の交通機関(バス、動いている他の路線)に乗り換える。
2 歩く。
3 電車の復旧をじっと待つ。

相対的に、2→1→3の純で早く事務所に着いていました。

もちろんその時の状況により、結果が変わってくるのでしょうが、いずれにしろ行動してみることが大事なようです。

無為に時間を過ごしてしまうくらいなら、確実に前進できる方法から試してみる。

パパはこのタイプです。

ただ、どんな状況のときでも、とにかく動いたほうがよいというのとは少し違います。

例えば、山で遭難したときには、その場で待っていたほうがよいということにはすごく納得できます。

やたらと歩き回ると、体力を消耗して、精神的にも参ってしまうからです。

見知らぬ山でめったやたらに歩き回るのは、「確実に前進できる方法」ではないので、その場合は待つという判断ができます。

ようは、行動する前に、「確実に前進できる方法」であるかどうかを考える習慣が大切なのだと思います。


本日のパパからのメッセージは、

「大胆に行動を!ただし、確実な方法であるかをよく考えてから!」

です。


そんな、偉そうなことを言っているパパですが、帰宅をしたらバルコニーの植木鉢が強風で落下して粉々になっていました。

リスク管理ができていません。

幸い、内側に落ちていたので、けが人などはなかったのでよかったです。

これからは、風の強い日は、きちんと仕舞わなければと思いました。


パパの「今日のよかった!」は、

「自然の恐ろしさを知った!」

です。