その283 優先順位をつけ堂々と手を抜こう!
街は金木犀の香りが充ちています。
朝、寝室の窓を開け放つと、風が甘い香りを運んできてくれます。
夜、仕事を終えて、事務所を出ると、ついこの前までの海の青い匂いに変わり、やわらかな薄橙色の香りがします。
視覚的には、その姿を目にすることは少ないのですが、嗅覚的には、他のどんな花よりも目だっています。
金木犀が香りを放つのは、ちょうど秋が急速に深まる頃なので、毎年その香りを嗅ぐと、どこか気を引き締めなければと思ったりしています。
3連休の初日でしたが、午前中は仕事のため出勤してきました。
何もこんなときにとは思いますが、オンラインがあがっていない休日にしかできない仕事なので、致し方ありません。
名ばかり管理職のパパであれば、出勤をしても手当が出ないので、安上がりなのです。
まあ、なるべく若い人たちには、休みの日には自分のために時間を使って欲しいので、なるべく率先して休日に出勤しなければいけない事情があれば手を上げるようにしています。
しかし、こんなに爽やかな日なのに、パパのほかにも何人か出勤している人がいました。
他のグループなので、普段、大勢の中に紛れていると、意識をしないのですが、こんな日に事務所で鉢合うと、妙な連帯意識が生まれます。
パパは用事があるので、さっさと切り上げてきましたが、彼らは夜まで仕事なのでしょうか。
ただ、個人的にがんばっているなーと思う反面、メリハリがないなーとも思ってしまいます。
特別な作業というわけではないとのことで、たまった日常の仕事を捌くとのことでした。
責任感があることは素晴らしく、尊敬に値しますが、今日じゃなくてもよいのではないでしょうか?
1年のうちでも、爽やかさは、かなり上位のほうだと思います。
こういう日くらい、家族や恋人と過ごしたり、例え、一緒に過ごす人がいなかったとしても、一人で街をフラフラしたり、部屋で窓を開けて本を読むだけでも、気分よくなれるはずです。
真面目な人が多いということは悪くはないです。
しかし、みんな、仕事に縛られすぎているような気がします。
最近も、とても仲のよい友人が、体調不良のためにしばらく休みをとるという連絡を受けました。
パパの勤務する企業に限らず、どこの企業でも、合理化の名の下、一人当たりの作業量が増えてきています。
その量たるや、真面目に取り組んでいても到底捌ききれるボリュームではないと思われます。
したがって、変な話、どこかで割り切りをいれなければならないと思っています。
本質的に意味のある仕事を見極め、他の仕事は手を抜くように、自分の中での優先度づけが、とても重要になってくるのではないかと思います。
あとは、無理だと思ったら、堂々と上司に相談をすることです。
後ろめたく思う必要はありません。
それを管理するのがマネージャーの仕事なのです。
相談をしたら評価が下がるなどということは考えてはいけません。
評価など水もので、後から、どうにでもなりますし、評価が悪いからといって殺されるわけではありません。
会社での評価と人間としての評価は別物です。
正しい生き方をしていれば、誰かが共感をしてくれるはずです。
会社の柵など忘れて、金木犀の香りで幸福感を味わいましょう。
本日のパパからのメッセージは、
「優先順位をつけ堂々と手を抜こう!」
です。
そして、今からツール・ド・CHIBAへ向かいます。
2日目、3日目のエントリなので、走るのは明日からですが、朝早いので前泊です。
そんな坂道が待ち受けていることやら。
金木犀の香りを嗅いで、気を引き締めて怪我をしないように気をつけたいと思います。
パパの「今日のよかった!」は、
「新しいことへの挑戦を花の香りが見送ってくれた!」
です。