その293 自分が読んできた本を振り返ってみるのはよいことだ!
編集学校の課題で「好きな本を紹介する」という課題があります。
あれこれ悩みどころです。
ジャンルを問わない無差別級なので、どの分野の本を紹介するのかで悩んでしまいます。
まず、直線的に思ったのは、
◆「銀河英雄伝説」(田中芳樹)
◆「裸でも生きる」(山口絵理子)
の2冊ですが、「銀河英雄伝説」はアニメの印象が、「裸でも生きる」は山口絵理子さんの印象が強く、本の紹介には不向きであるように思えてしまいます。
みなさんがこれぞという本を紹介する場なので、是非とも、パパもみなさんに読んで欲しい本を選びたいです。
まず、パパが日ごろどんな本を読んでいるか。
ここでちょっと分類して、課題本を選択するために、カテゴリーごとに3冊づつエントリさせてみたいと思います。
カテゴリーは、以下の5分野。
■ビジネス・自己啓発系
■社会起業・感動系
■トラベル・アウトドア系
■落語系
■文学系
では、これも直観的に選んでいきます。
■ビジネス・自己啓発系
◆「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク」(勝間和代)
◆「ロジカル・ライティング」(照屋華子)
◆「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー)
(コメント)
・勝間和代さんの影響を強く受けているので、まずが勝間さんの本から1冊。
・名著の誉れ高い「ロジカル・シンキング」のエッセンスを凝縮した感のある「ライティング」は若手ビジネスマンにお勧め。
・これも名著中の名著。悩んでいる暇があればこの本を読み前を向きたい。
■社会起業・感動系
◆「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則)
◆「マイクロソフトでは出会えなかった天職」(ジュン・ウッド)
◆「最後の授業」(ランディ・パウシュ)
(コメント)
・あきらめずにひとつのことをやり遂げること。そして成功のためには創意工夫を繰り返すこと。木村さんは一流の研究者である。
・自分でできることは何か。小さな運動が今や世界的なものに。知識の習得こそが貧困を救う!
・死を宣告された人がなぜここまで明るく、前向きになれるのか?自分のできることを愛する人たちのために最後までやり抜く姿勢に涙。
■トラベル・アウトドア系
◆「日本の川を旅する」(野田知佑)
◆「サハラに死す−上温湯隆の一生」(長尾三郎)
◆「ゴーゴーインド」(蔵前仁一)
(コメント)
・カヌーで川下りをするなんてこの本がなければ絶対にしなかっただろう。よき青春の思い出。
・壮絶な死を迎えるまでの希望と絶望が交錯する生々しさ。壮大な思いなんてなくてよいから旅をしなければと思ってしまう。
・完膚なきまでにやれれたインドをこんなに軽やかに明るく捉えることができるなんて・・。そうか、気の持ち方なんだ。
■落語系
◆「赤めだか」(立川談春)
◆「全身落語家読本」(立川志らく)
◆「古典落語(上)」(興津要)
(コメント)
・ストレートに自分のことを語っているから共感できる。師匠談志の言葉を自分の中で斟酌し読者に伝える部分は並みのビジネス書より断然上。
・時に学術的であり、時に挑戦的であり、そこに志らく師匠の落語への愛を感じます。
・淡々と噺が書かれており、解説も主観的な部分を極力排しているのであろう。落語の教科書です。
■文学系
◆「20歳の原点」(高野悦子)
◆「蒼穹の昴」「中原の虹」(浅田次郎)
◆「キリトリセン」(大高翔)
(コメント)
・日記なので文学ではないという人がいるかもしれませんが、この作品はまぎれもなく死をかけた一遍の壮大な詩だと思います。
・男の子ならば誰でも血沸き肉躍ります。格好よい生き方とはこういうことです。
・様々なフォントに日常の出来事を写した俳句が弾み、ポップな写真との組み合わせは、俳句の敷居を一気に低くしてくれます。
そして、ここから絞り込んでいきます。
単純にカテゴリの中から、今、みなさんに読んでもらいたい作品を選んでみます。
◆「ロジカル・ライティング」(照屋華子)
◆「最後の授業」(ランディ・パウシュ)
◆「サハラに死す−上温湯隆の一生」(長尾三郎)
◆「赤めだか」(立川談春)
◆「20歳の原点」(高野悦子)
そして、その中で、自分が書評を書いているイメージが最も強い作品を選びます。
◆「20歳の原点」(高野悦子)
(選考理由)
・ストイックな生きかたへの憧憬、そして日記を書くという行為が今のパパと重なります。
40年たっても色褪せない抒情詩をパパなりに解釈してみたいと思いました。
編集学校の課題とはいえ、これまでの読書人生を振り返る、とてもよい機会でした。
さて、課題図書も決まったところで、そろそろ本編に取り掛からなければ!
本日のパパからのメッセージは、
「自分が読んできた本を振り返ってみるのはよいことだ!」
です。
そして、パパの「今日のよかった!」は、
「本をとおしてパパの半生を振り返ることができた!」
です。