その294 社会起業家を目指そう!

マザーハウスのオンラインショップで注文していたバッグが届きました。

http://www.mother-house.jp/collection/brand/mh/mhbag/mhtote/mh006_08.php

11月下旬予定との案内だったのですが、急遽、予定が早まったようです。

少し小ぶりのトートなので、PCを持ち歩かないときのビジネスバッグとして活用するつもりです。

自転車通勤のときは使えませんが、外勤など、電車で通勤をしなければならない日に使いたいと思います。


実際に手にした感想ですが、ジュートという繊維の優しさ感もさることながら、革のなめし具合がやわらかくて感動的です。

もっと、ゴシゴシしたものを想像していたのですが、手に取った瞬間の肌に触れる馴染み感が何ともいえず気持ちよかったです。

これまではどちらかというとアウトドアにも耐えられるナイロン系のバッグを使うことが多かったので、何か別物のような感じです。

試しに、部屋のドアの上にはめているフックに引っ掛けてみたのですが、そこから垂れ下がっている様子は、伝統的な織物のような雰囲気もあり、そのままインテリアにもなります。

パパの部屋が少し暖かくなりました。


デザインのことは素人なのでわかりませんが、マザーハウスの商品は、直感的にユニセックス的だなーと感じました。

もちろん、ハンドバッグや、かわいらしい刺繍をあしらったバッグを男性が持つことはないでしょうが、それ以外の商品は男性でも似合うように思えます。

元来バッグなどというものは、物を入れて運ぶために作られたわけで、そこに男女の線を引くのは、ファッション以外のなにものでもないでしょう。

なので、このユニセックス感は、バングラディシュという国のある種の純粋さの現れなのかもしれません。

想像の部分もありますが、物資が豊かで国においては、ファッションに気を遣う余裕がなく、実用を重視するのは当然の帰結です。

デザイナーの意向はあるにせよ、作り手やの思いや、作る場所の空気感、製品に乗り移ることがあるのでしょう。

自分の目で見て、手で触れるまではわからなかったことですが、パパはこのバッグにバングラディシュという国の純粋さを感じました。


不足していたわけではないのに、バッグを注文をしたのは、先日のマザーハウス社長の山口絵理子さんの講演会に行ってから、どうしてもマザーハウスを応援したい衝動を止めることができなかったためです。

最近よく書いていることですが、マザーハウスという会社とと山口さんに「物語」を見出しました。

自分もその物語にエキストラで出演したいと思ってしまいました。

「物語」という戦略は、マザーハウスという会社を成功させるための、壮大な戦略の一環という部分はあることは理解しているつもりです。

マザーハウスの採用の条件が「ストーリーテラー」であると山口さん自身が仰っていたことからもわかるように、この会社は、社会起業の清廉で格好よいイメージを最大限に利用していることは確かです。

ただ、それはそれとしても、貧困国を救いたい、バングラディシュやネパールからブランドを発信したいという、もともとの思いは根付いています。

日本では、社会起業ブームといわれていますが、この流れは果たして定着するのでしょうか?


定着するかどうかは何とも言えません。

しかし、大学生など若年者層の社会起業への関心がとても高いので、このまま定着する可能性はあると思います。

一昔前の、ベンチャーブームとは違い、自己の欲望のためにだけ突き進むのではなく、他者(特に弱者)へ関心を持ち、自分と一緒に発展させていくような考え方は、資本主義の新たな潮流ではないでしょうか。

この、新しい潮流を作るためにも、マザーハウスにはがんばって欲しいです。

他者任せでしかなく、勝手極まりないことを言っているだけのただの傍観者ですが、いつかは社会に貢献できるようになりたいと思います。

そして君たちにも。


本日のパパからのメッセージは、

社会起業家を目指そう!」

です。


そして、パパの「今日のよかった!」は、

「部屋の雰囲気が暖かくなった!」

です。