その309 不自由かどうかは使ってみなければわからない!

秋も深まり、道行く人の姿に冬を感じ取ることができる。

そんな中、長袖のシャツ1枚で時速30キロのスピードに乗って自転車を操っていると、多少気温が緩んだとはいえ指先から緊張感が全身に伝わってくる。

そろそろ冬用の手袋(夏用は指先まで覆われていないタイプ)が欲しくなる。

そこで違和感に気がつく。

当たり前のように、自転車用のグローブを欲する自分が居た。

普通のグローブ=手袋と何が違うのか?


自転車に乗るとき、当たり前のように自転車用のウェアに身を包んでいた。

靴はまだ理解できる。

ビンディングをセットした靴だど、足を踏み込んだときだけではなく、引っ張り上げたときにもペダルが回転するので力が効率的に伝わるのだ。

ヘルメットも安全面からすると当然だ。

バイク用にはない軽さが特徴であり、倒れたときのリスクの面からも着用が必要なので、自転車専用であることに違和感はない。

だが、グローブは何が違うのか?

グリップを直に持つと擦れてしまうので、それを防ぐことが第一。

そして冬は当然、防寒だ。

これなら、極端な話、軍手で十分ではないか。

雨が降る日は乗らないようにしているので、防水機能も要らない。

長距離を走るわけではないので、厚みによる手の保護ということもなくてよい。


どうも、自転車に関しては、保守的である。

自転車については、自分で興味を持ってはじめたわけではなく、たまたま先輩に声をかけてもらってはじめたので、知識がないことが保守に走る理由だと思う。

知識の幅がないので、いっしょに走る仲間の着こなし、ツールなどをまねてしまうのかもしれない。

でも、ロードバイクといったて、所詮は自転車である。

もっと普段着でよいのかもしれない。

例えば、通勤のときはバッグを背負っているので、ウェアのバックポケットなどなくてもよい。

バックポケットがあるから鍵などを入れることもあるが、本質的にはなくても問題ない。

自転車乗りのカテゴリの中で決めつけないで、もっと自由に機能を追求してもよいのかもしれない。

最後に必要なのは己の脚力と注意力。

あとは、もっと気軽に、今、あるものを身につければよい。

昔、外仕事用に買ったジャージ素材のグローブならブレーキを握るときもすべることはないであろう。

ランニング用のアンダーウェアにTシャツを着れば汗も吸収してくれるし、重ね着による防寒効果もある。

冬になったら、風を通さないマウンテンパーカを着ればよい。

ヘルメットの下に薄手のニットの帽子を被れば、真冬でも汗をかくくらい暖かいだろう。

とちあえずは、現状の持ち物で試してみることだ。

そのうえで、不便を感じたり、違和感があったら、自転車グッズを揃えればよい。


不自由と思えるのは印象だけで、やってみたら不自由を感じないのかもしれない。

そう、機能的に足りていると判断できるのなら、焦って新しいものを購入しないことだ。

それでも、実用に耐えられなくて結果的に新しいグッズが増えてしまう可能性はある。

しかし、それはそれでよい。

多少の不自由を経験するのはよいことだ。

何が足りないのか、どこが合わないのかということを体感できるからだ。

道具がマッチして、何のストレスも感じないまま、はじめから苦労なく使いこなせてしまうのは、どうなんでしょう?

なんでも新しいものを揃えるのではなく、まずは、手持ちで勝負してみよう。

必ずさまざまな気付きがあり、何かを学べるはずだ。


本日のパパからのメッセージは、

「不自由かどうかは使ってみなければわからない!」

です。


そして、パパの「今日のよかった」は、

「明日までの仕事の道筋が見えた」

です。