その315 常識を覆すのはデザインだ!
久々に本格的な雨。
それも、ちょっと歩いただけで靴やズボンの裾に雨が激しくあたり、やがて、じんわりと不快な水気が肌に伝わってくるような、凄まじい雨。
最近、こういう天候の日に、長靴を履いている女性が目に付く。
長靴といっても、昔ながらの「黒い」あれではなく、色鮮やかなオシャレなものだ。
長靴などという言い方はせず、レインブーツといったほうが一般的なのかもしれない。
いつの間にか、雨の日の常識になっていたという感じだ。
数年前までは、せいぜい雨用にくるぶしまで隠れるような靴で通勤するのがせいぜいであっただろう。
長靴はダサイといイメージは、男性の我々にすらあった。
誰が考えたのかしれないが、このレインブーツの近年の発展はおもしろいと思う。
雨の日に足元を濡らしたくないというニーズがあり、そのニーズを満たすために昔から存在する長靴にスポットをあてて、それを改良すというシンプルな発想がよい。
凡人の発想は、普通の靴に対して、どのように防水機能をたかめていくかというふうになりがちだ。
なぜなら、長靴はダサイもので、通勤に使用する姿をイメージできないから。
なので、ここで発想が止まってしまう。
しかし、そうではなかった。
長靴を長靴らしくないものにしてしまえば、その映像を頭に思い描けるのだ。
課題は明確で、「ダサイ」をどう打破するかだけ。
そして、試行錯誤があったとは思うが、ある日、女性心を掴むデザインができ、世にじわりと浸透していく。
機能的であることは、万人が求めるところであり、そこに人目に耐えられる程度のデザイン性を備えればよいのだ。
この流れは、今後も続くように思う。
今は、女性にとどまっているレインブーツが、男性にも広がるのではないだろうか?
スーツに合うようなデザインができれば、一気にブレイクするであろう。
(あれば、是非とも欲しいと思う。)
技術的なのかデザイン的なのか微秒であるが、広がった裾をどのようにするかが、勝負であろう。
これをブーツの中にしまい、そのうえでスーツとのバランスを重視した、色合い、長さを追及すれば、おやれに見せることができるような気がする。
男性のほうが、より機能性を重視するのだから、間違いなく流行するように思える。
そして、この長靴の復権については、他にも同じように「機能は良いのだが、デザインが悪い」というものに対して、チャンスを想起させる。
ようは、シンプルに機能のよさを重視することを追求していれば、そのモノの弱点を補強することにより、復権する可能性がある。
ここでも「物語」と「ファッション性」がキーワードだと思う。
モノにさらなる価値を付加するには、格好よさが大事だ。
本音では、そんなものは必要ないと思ったりもするが、それが時代なのだから反抗してもつまらない。
これまで、デザインの勉強などはしたことがなかったが、基礎的なところは抑えたほうよいかもしれない。
少し余裕がでてきたら、デザインを学んでみようと思う。
本日のパパからのメッセージは、
「常識を覆すのはデザインだ!」
です。
そして、パパの「今日のよかった!」は、
「雨が降ってよかった」
WHY?
→ 新しい分野(デザイン)への興味がわいたから。