その330 例え亜流な分野であっても得意分野を伸ばそう!

無計画に買った食材達と、先週末の鍋大会で余った食材達が冷蔵庫に居て、そろそろ使ってあげないと残念なことになるそうなので、トマト鍋なるものを作ってみました。

これが、実に美味しい!

市販のトマト鍋のスープの素に400ccの水を入れ、煮立たせたところに、ベーコンと豚ロース、大根を加え、暫く煮込みます。

火がと通ったところで、ちくわぶ(完全に前回の余り)、白菜、玉ねぎ、油揚げの中にモッツァレラチーズを入れた巾着、トマトを入れ、最後にホウレン草を放り込みます。

まずは、ビールを飲みながら鍋をつつき、

そして、泉川ふな口(生酒でちょっと発酵してシュワシュワ感があるやつ)を飲みながら、また鍋をつつく。

「泉川ふな口」の評価
 http://www.asku.com/rv/s210031108/

なんとも、単純な話であるが、美味しい料理と美味しいお酒があると、それだけであっという間に幸せになってしまう。

トマトスープというと、イタリアンに代表される洋食のイメージがあり、ちくわぶ(完全に前回の余り)、白菜、油揚げなどと組み合わせる気にならなかったが、これがあう。

今年、各メーカーが一斉にトマト鍋の素を発売した。

誰がどう仕掛けたのか?

どこかの飲食店でひっそりと出していたメニューが評判となり、毎年のトレンドを求めるメーカの目に留まり、発売にこぎつけたのか。

ある意味、メーカーは、その年のトレンドを演出するため、一斉に売りだしているかのように思える。

豆乳鍋、カレー鍋、トマト鍋と、毎年のように新しい味が食卓に上る。

まあ、鍋は手軽で美味しいので、選択肢が広がるのは素直によいことではあるが・・・


それにしても、日本人は飽きっぽいと思う。

これは経済学的には長所なのか?

例えば、欧米では、こんなにも商品のサイクルが早くないであろう。

と、いうか、目的を同じとするもののために、何種類も商品の種類があるということはないのではないか。

そして、スープのキャンベルのように不動の地位を築くと、もう、それに対応するような商品は出てこない。

民族の特性なのか、企業戦略の差なのか、いずれにしろ文化の差は大きい。

日本は基礎的なものを作るのが苦手であるが、カスタマイズは得意である。

毎年、鍋という食文化が新しいトレンドを生み出すように、あらゆる分野で、飽きることにより新しい機能を生み出している。

携帯電話など最たるもので、使いこなせない機能がてんこ盛りになっている。

最近、デジカメのシャッター音が動物の鳴き声になっていて、その意味のなさに驚いた。

今、編集稽古の課題のために、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」を読み直しているが、その中で「ロングテール」という概念がでてくる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AB

爆発的に売れるヒット商品を高さで表わすと、それ以外の商品は、まるで恐竜のしっぽのようにどこまでも長く地を這う。

しかし、売上の相当数は、このロングテールの部分から成り立っているという事実があるそうだ。

日本人が得意とするカスタマイズはこのロングテール部分にマッチしている。


と、いうより、日本人は、ある点では保守的ではなく、常に新しいものを求めていて、そのために努力を惜しまないのであろう。

画期的であったり、基礎的なものも大事であるが、ちょっとした創意工夫も大事である。

日本人はここで勝負をしてもよいのではないか。

民主党と同様にノーベル賞受賞の先生方に怒られてしまうかもしれないが、無理に基礎研究に力を注いでも、欧米にはかなわない。
(大学に集まる人材が違いすぎる・・)

勝負できるのは、むしろサブカルチャー分野ではないか。

どうも真面目な人は、サブカルチャーを際物と決めつけ、忌み嫌っているが、日本の長所であり、案外経済的にも有望ではないかと思う。

長所を伸ばすのは、常套手段とわかっていながら、きわものに対しては二の足を踏んでしまうのか?


今、民主党が行っている仕訳作業。

評価は個々によって異なるであろう。

パパ自身も、何が正解で何が不正解なのかは知るよしもない。

しかし、一つ言えることは、日本が世界的に評価されるような芽をつまないことだ。

学問に本流も亜流もない。

何かの物事を極めることが学問だ。

世界的に評価される=経済の推進力になる可能性がある分野については、どんどん人材を育成していくべきだ。

今、現在は組織が体たらくなのかもしれないが、それでも何とか評価されているのであれば、それは組織を改革すればもっと伸びる余地があるということだ。

サブカルの人材を育成するよう組織に投資をして、その分野で世界一の評価を得て欲しいものだ。


本日のパパからのメッセージは、

「例え亜流な分野であっても得意分野を伸ばそう!」

です。


そして、パパの「今日のよかった?」は、

「流行には乗ってみるものだと実感した!」

です。

Why?

→ 日本人として飽きっぽさを実感できたから。