その342 落ち込むような失敗を幸運と思おう。なぜなら、その失敗は未来の成功のための糧だから!

ゴルフの石川遼選手には、心底感心させられる。

最年少18歳での賞金王という、今後破られることがないであろう結果についてはもちろんだが、考え方が素晴らしい。

朝のテレビ番組で、今年の活躍の原点は、マスターズ2日目の16番ホールでのバンカーショットにあったと語っていた。

あと1つスコアを伸ばせばマスターズの予選通過という局面からのバンカーショットは、無常にもピンを大きくオーバー。

結局このホールをダブルボギーとした石川選手は、目標としていたマスターズの予選突破はならなかった。

今にして思えばなのかもしれないが、この場面に関する石川選手のコメントが素晴らしかった。

「あの一打があってよかった!」(正確な発言ではなくこのような主旨の発言)

Why?

→ あまり練習をしていなかったバンカーショットに本気で取り組むようになったから。

そう。陽転思考なのだ。

その結果、昨年よりフェアウェイのキープ率が落ちたにも関わらず、成績はあがったそうだ。

普通は大切な場面で失敗したとしたら、後悔ばかりが先に立ち、負の感情に陥ってしまうだろう。

自然と「よかった」などと思えてしまう思考回路こそが、石川選手の強みではないだろうか?

もちろん、肉体的にもしなやかさを持っており、一流のアスリートには違いない。

しかし、特筆すべきは、そのメンタル力だ。

小さいときから、大人の中に混じり、素直に成長してきたのであろう。

同年代だと負けた悔しさもあるだろうが、大人の中に混じって、ある種負けてもともとという考え方が根っこにあって、素直さに繋がったのであろう。

人と比べて、「悔しい」という思いに浸る時間が少ないのではないか。

起こってしまったことは事実であり、決して取り戻すことはできないということを意識せずとも理解できていて、次になすべき行動との間に断絶がない。

後ろ向きになる暇があったら、一歩でも、半歩でも前へ進んだほうがよいに決まっている。

人生なんて、思いどおりに行かないことのほうが多いということを前提にして、失敗から何を学び、次の行動に結びつけるかが大切だ。

それも、ごく自然に、流れるように。

石川選手を見習って。


「今は悩んでいて、落ち込んでいるから何もできない。」という言い訳は、一見、説得力があるように思えるが、冷静に考えるとそんなことはない。

落ち込んでいる状態から脱したければ、未来に向かって、一歩踏み出すべきである。

だいたいが、個人的な事情で、物事ができたい他人を説得しようなどというのは、虫が良すぎる。

客観的に判断して論理的でないものは、改善の余地があるのだ。

悩み、落ち込んでいるとき、普段は味わえない思考がぐるぐると頭の中を駆け巡っているのだろう。

それを活かそう。

普段とは違う感覚だからこそ、何か生産的なことをすべきだ。

ピンチのとき、次のチャンスのための糧とするという、強かな発想を体に染み込ませておこう。


本日のパパからのメッセージは、

「落ち込むような失敗を幸運と思おう。なぜなら、その失敗は未来の成功のための糧だから!」

です。


そして、パパの「今日のよかった!」は、

「失敗をしてよかった!」

です。

Why?

→ いつの間にか未来のことを思考している自分に気がつくことができたから!