その343 悪い出来事から得た教訓を書き出してみよう!
9月に自転車を譲渡されてから、結構乗っているが、はじめてパンクした。
昨晩の職場からの帰り道。
最近工事が終わったばかりの道路の路面に石でも転がっていたのか。
ちょっとした坂道の手前で、前輪に突起物があたった振動が腕に伝わった。
勢いをつけて登り始めた坂道でスピードがのらないと思ったら、前輪の路面を捉える振動が強くなった。
途中、自転車と止めて、タイヤに触れてみる。
触れる前からわかっていたことだが、空気が抜けてフニャフニャになっている。
そして、これもわかっていたことではあるが、バックの中にパンク修理キットが入っていない。
絶望感が漂う。
一人、夜の暗闇の中、北風に吹かれて、自転車を引いて歩くのはあまりにも辛い。
家まで残り12〜3キロありそうだ。
瞬時に選択肢を考える。
1 家まで自転車を押して帰る
2 事務所に戻り自転車を置いて電車で帰る(事務所までは2〜3キロ)
3 通りに出て自転車屋を探す
4 ちょっと遠いが、場所を知っている自転車屋へ行く(自転車屋までは2〜3キロ)
5 タクシーで帰る(タイヤを外せばトランクに入るはず)
時間は18時30分。
店に行くとすると、閉店が19時くらい(勘)なので急がなければならない。
人間の心理というのは面白いもので、「閉店時間という条件」は、選択肢の3,4だけにしか当てはまらないのに、この制約により、とりあえず自転車屋を目指そうという気になる。
結論としては、冒険はせず場所がわかる自転車屋を目指し、閉店していたら(今考えれば、携帯で閉店時間を調べてもよかった)、事務所に戻り電車で帰ろう。
早足で20分くらいであろうか、自転車屋に到着すると、閉店時間は20時であり、まだ余裕であった。
見てもらったところ、チューブのほかに、タイヤ、リムとも交換が必要とのこと。
先輩に譲ってもらったときから、足回りは変えておらず、こんなものかと思っていたが、「このタイヤでは、いつパンクしてもおかしくない」と言われてしまった。
結局、予想外の出費であったが、多少の悪路にも耐えられように、ツーリング用のタイヤをチョイス。
パンク修理だけの予定が、少しだけ自分の理想の自転車に近づく結果に、いつの間にか気分が高まっていた。
この感覚を忘れないようにしたい。
悪い出来事は事実であって、そこからどうリカバリーするか。
そのリカバリーの結果、悪い出来事が起こる前と比して、プラスになったものがあるか。
これを無意識で行う。
昨晩の出来事から、得たものは3つある。
■自転車に乗るときは、常にパンクセットを持ち歩くこと。
→ カバンに入れておくと、忘れるリスクがあるので、自転車に備え付けのカバンを用意してそこに常備する。
⇒ つまり、無意識にリスクに対応できるよう準備をする。
■どこかの店に向かうときに、携帯で調べるクセをつけること。
→ 勘で行動をして無駄になってしまわぬよう、下調べをしてから行動をとる。
⇒ 行動の決定する際には、できうる限りの情報を掴んでおく。
■自転車の点検を怠らないこと。
→ これまで故障がないからといって、過信せず、基本的なところは確かめること。
⇒ これまでうまくいっていったからといって、今後もうまくいく保障はない。
うまくいくために、自分でできることをサボらない。
パンクをして、時間も金も無駄になったという事実はある。
しかし、パンクをして、新しいタイヤになったという物理的満足のほか、上3つの精神的満足も得られた。
たまにはパンクも悪くない。(頻繁に起こるのは嫌ですが・・)
本日のパパからのメッセージは、
「悪い出来事から得た教訓を書き出してみよう!」
です。
そして、パパの「今日のよかった!」は、
「パンクをしてよかった!」
Why?
→ 3つの教訓を得られたから。