その356 撤退ルールをあらかじめ設定しておこう!
『あなたも「お金」に愛される!』刊行記念、勝間和代氏と『日経マネー』鈴木亮編集長 トークセッションへ参加してきました。
勝間さんの資産運用系の講演は3回目。
ドル・コスト平均法を使った、日本×世界×株×債権の分散投資が基本であるという話はブレていない。
最も楽な方法は、インデックス型の投資信託を毎月自動的に買いますこと。
このとき手数料も馬鹿にできないので、なるべく安いものを選ぶことがポイントだそうだ。
昨年のリーマンショックのような異常事態がなければ、下ぶれは10%にとどまることが想定されるので、その範囲の中であれば一喜一憂せずに、とにかく継続することを推奨されていた。
このとき重要なのは、損切ルールを設定し、「そのルールを実行する」こと。
案外多いのは、損切ルールは設定するものの、それを実行しないということである。
(パパもルールは作るものの実行できない口だ)
「自分だけを特別視」してしまうのは、行動経済学上においても証明されている行為だそうだ。
これらの話を聞いて、自分を特別視してしまう行動は、投資活動だけではないと思った。
人間は、本能的に間違っている状態を認めたくないものなのだ。
なので、根拠もなく、都合よく自信過剰になってしまう。
しかしこれはあまりも危険だ。
このことを回避するためには、損切ルールのような撤退ルールをあらかじめ設定しておくことが必要である。
自分が特別なんてことはありえないと心得、素直に「負」「否」を認め、次のステージへ移行するほうが得策である。
日々の変化の中で、撤退ルールの基準値自体が変動することは、ある程度は致し方ないようにも思う。
しかし、これは例外として、よっぽどの環境の変化がない限り、当初の目標を遵守すべきである。
言い訳を並べ立てて、原案に固執して現状を無理やり肯定するよりも、一度、俯瞰的に自らを見つめ直すのだ。
俯瞰的な見方をすると、これまでの経緯は事実でしかなく、現時点における状況からのスタートになるので、過去の選択肢に縛られることはない。
これを意識したい。
で、この境地に否が応なく達するために、撤退ルールがあるとよい。
状況の都度、進退を悩むのはエネルギーを消費する割には、成果と結びつきにくい。
そうであれば、悩みを機械的に判断するために、あらかじめ撤退の基準値を明確にしておくことが合理的なのである。
そして、その基準値は、心の中に仕舞い込むのではなく、手帳に書くなどして、常に意識できることが肝要だ。
負の感情を素直に認めることができる人は、結局、切替が早く、次のチャンスを掴む確立が高いものでる。
では、どうしたらその負の感情を受け入れることができるかというと、負のボリューム感を許容範囲にとどめるしかないと思う。
慎重な人生がつまらないなんてことはない。
あくまでも事前に設定したルールに基づき、損失を最小限に抑えることで、リスクを回避したいものだ。
本日のパパからのメッセージは、
「撤退ルールをあらかじめ設定しておこう!」
です。
そして、「パパの今日のよかった!」は、
「自転車仲間との交流を温めることができた!」
です。
Why?
→ 利害関係のない楽しい仲間だから。